僕は昔、
世界史の先生でした。
中学・高校の社会・地理歴史および公民
一通り全部経験しましたが、
専門はと言われれば
世界史
でした。
得意だった世界史。
自分が先生となったとき、
これを教えるのは
・・・大変でした。
昔
自分が生徒だったときのイメージで
僕はやるわけですが、
僕が勤めた高校は
進学校ではないところが多く、
そこの子たちにとっては、
大学受験ベースの世界史の講義など
たまったものではなかったのです。
つまらん
さっぱりわからん
知ったこっちゃない
眠い
寝る子もいれば
やる気をなくす子
反抗してくる子
続出。
それを怒ったり注意したりすると
悪循環の泥沼の
はじまりです。
悩みに悩みました。
本も読み漁ったし
先輩の授業を見せてもらったり
相談したりもしました。
雑談や、
先生の怖さ、人間性などで
つまらなさをカバーすることもできます。
でも僕はそれができず、
どうすればいいか
考えに考えました。
結論は、
「その授業で一体何を伝えたいのかをはっきりさせる」
ことでした。
当たり前じゃないか!
と思うかもしれませんが
けっこう容易ではありません。
「ヨーロッパ中世社会の成立」
なんて単元を通して、
感心も興味もない高校生らに
いったい
何をメッセージとして
伝えたらいいというのでしょう?!
でも、
毎回、
必ず
考えました。
でないと授業が崩壊しちゃうから(泣)
それ(伝えたいこと)をなんとか
ひねり出した上で、
そのために使える有効なネタ
視聴覚に訴える資料
授業の流れ
ギャグ
そんなものを考えていきました。
今はもう世界史や社会を教えることもなくなりました。
指導の形態や考え方も変わりました。
でも、
「この時間で何を子どもらにお土産として持ち帰らせたいんだ?」
とはいつも考えています。
すみません、
昔話になってしまいました(汗)。
来週も皆さんにとって
充実した時間になりますように。
Have a wonderful weekend!
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