「クールにやる奴はバカだ」とポールは歌った。
ザ・ビートルズに、「ヘイ・ジュード」という有名で人気な曲があります。
ポール・マッカートニー作詞作曲(名義はレノン=マッカートニー作となっていますが)、
言わずと知れた大大名曲ですね(敬称略、以下同じ)。
The Beatles - Hey Jude - Bing video
(45秒あたりから演奏が始まります笑)
この曲は歌詞もなかなか味わい深いです。
ポールが、バンド仲間であるジョン・レノンの息子、ジュリアン(=ジュード)を励ます内容になっていて、
(ジョン・レノンがオノ・ヨーコと再婚した後だったので、先妻との間の子のジュリアンはあまり構ってもらえず、ポールになついていたとか、そんなエピソードが残ります)
「悲しい歌もいい歌にしちゃえ」とか
「行ってあの子をゲットしろ。それがお前の運命だ」とか、
そんな面白いことを縷々歌っています。
で、私が大好きなフレーズが、2番の次の個所!
♪ Don't you know that it's a fool who plays it cool
By making his world a little colder
「知らないのか、クールにやろうとするなんてバカなやつだ。
そうやって自分の世界を少しずつ冷たくしていくんだ」
みたいな意味でしょうか。
この2節だけでも、英語の文法や表現的に見ると
接続詞that
関係代名詞who
動名詞
make A B
比較級
などなど色々あって、まるで教科書のようですが(笑)、
秀逸だなと思うのが「韻」!
(大天才のポールに対して上からな言い方ですが汗)
そう、fool(フール)と cool(クール)。
cool(かっこいい、利口)じゃねえよ、fool(バカ)なんだよ、
とパンチの利いた語呂合わせになっています。
この語呂合わせはさらに、
cool(かっこいい、涼しい)じゃねえよ、cold(冷たい)になっちゃうんだよ、
と、連想ゲームみたいに言葉を運んできます。
そしてその内容も・・・しびれますね!!!
さあ、今週も張り切って参りましょう。
老いも若きも、カッコつけてなんかいないで、必死に世界と対峙してまいりましょう!
