9月3日付でこのような(↓)記事が
note(文章や作品を発表できるサイト)に投稿され、話題になっているようです。
「北欧の理想と現実」というアカウント名からは、
もともと「北欧(ブーム)」に批判的な立場であることが察せられますが、
それを割り引いても
信ぴょう性のある内容になっています。
要点は、
今年1月にフィンランド教育文化省がレポートを発表し、
その中で
「フィンランドの学力や教育水準、教育への公的投入は
1990年代以降低下し、停滞した」
と結論付けた、
というものです。
(ずいぶん潔い断言ぶりです。)
フィンランド国内でも大きな話題を呼び、
議論や反省を読んでいるそうです。
「フィンランド」
といえば、
2000年代半ばにOECD(経済開発協力機構)が開始した
「PISA(ピザ、学習到達度調査)」という国際学力テストで1位に輝き、
日本でも
「フィンランド式教育」ブームを引き起こし、
「教育」に関心がある人の間では
未だにもてはやされることの多い国ですね。
僕も
つい1年くらい前、
「フィンランドの学校の校長が日本の学校を見に来て、『日本の学校では個性が重視されていないねー』と驚き呆れていたyoutubeを見た」
と知人から聞かされました。
(僕自身は見ていません。
「そんなの知るか。
ひとの国の学校とか教育に口突っ込むなー」
としか思いませんでしたが💦)
その本国では、
政府が失敗を公式に認めているというのです。

↑教育文化省レポートの冒頭部分。
「本物」のように思われます。
書き込みや下線は坂内によるものです。
下線部には、「学力の低下」「フィンランド人の教育レベルの停滞」「教育への公的投入の漸減」
などとあります。
「教育」に関する信念はさまざまで、
「正解」も一概には言えないと思います。
ただ、僕も「教育」という業界に20年身を置いていますが、
人を引き付けて、引っ掻き回しては消えていく
新説や新理論が多いことも確かです。
現場で、
自分の頭で考えて、
試し実践していくことを
これからも僕は大事にしていきたいと思います。
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