「上」を目指すということ②
昔、バンドをやっていました(今も一応続けていますが)。
どのバンドでもそうだと思うんですが、メンバー間には時として「温度差」があり、
他のメンバーが「まあ、趣味のバンドだから(そんなに力まんでもいいんじゃない?)」などと言ったときには反発しました。
そりゃ、私だってプロなどめざしていたわけではありません。
しかし、最初に「趣味だから楽しく」「やれる範囲で」と言ってしまうと、
結局クオリティとかやる気が下がってしまう、と思ったのです。
・・・
勉強においても、そんなジレンマがある気がします。
「〇高に行ければ」「授業についていければ」「別に学年上位とか望んでないし」「そんなすごい大学めざすわけじゃないし」・・・
全部もっとも、というか一理あります。
人はだれしもコスパを考えて生きているわけですしね。
しかし。
人は10望んだら10きっちりできるというわけではありません。
それに、「ほどほどでいいや」とあまり意識してしまうと、
無意識に自分に課すハードルが下がり、結局パフォーマンスも低い・・・
ということをこれまで多々経験してきました。
具体的には、成績がいつまで経っても上がらないとか、高校行っても授業についていけないとか・・・。
日本の経済などの現状が厳しい今、そのようなユルい心構えで大丈夫か、という心配にも駆られます。
これは、生徒や親の批判ではありません。
これまでの自分の意識が低かったなと、塾講師としての反省です。
ここで勉強するのなら、どの子にもその子なりの全力での勉強をさせたいし、結果も味あわせたい、そのためにもっと試行錯誤をしなければならないなと、改めて思うのです。
