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「合同の証明」は、ミステリーの気分で

三角形の合同の証明。


これは、「犯罪捜査」の気分でやると盛り上がります。


まず、「証拠」集め。


等しい角度や等しい辺を色々探すわけです。


合同が「疑われる」三角形はこれとこれかな、と目星をつけつつ。


この段階での「捜査」を適当にやることは許されません。


ちゃんと証拠や理屈にもとづいて、


「平行線の錯角だから、∠ABC=∠DEF」と「立証」できなれけばなりません。


証拠がないのにこの角とこの角が等しいと勝手に決めてしまうのは、


捜査ミスです。



「証拠」がそろったら、「法令」をあたります。


すなわち、3つある三角形の合同条件。


これに照らして、その証拠で合同が言えるかどうか、をチェックします。


3組等しい辺や角がわかっていても、


それがいずれかの合同条件に合致しないと、合同は言えません。



合同が言える条件を満たしているとわかったら、


「書類」を書きます。


すなわち、形式にのっとって、


合同であることを書いていくわけです。




授業でも毎回、


「〇〇(←生徒名)警部!辺ABと辺CDが等しいというのは、どこに書いてあるのかね」


「〇〇巡査!捜査が雑だ。丁寧にやれ」


とかとツッコむと、授業は盛り上がります。




生徒みんなが会得するのはなかなか大変なことですが・・・。




誰でも納得できる理屈をもって物事を言うこと


証拠もなしに勝手なことを言わないこと


一つ一つ、証拠を重ねていくこと


仮説を持ちながら事実集めを並行して行っていくこと


細かいところまで気をつけながら説明していくこと




これらは、


情報が氾濫しフェイクニュースがはびこるこの時代、


思考停止して面倒くさいことを考えない人が増えがちな今、


とてつもなく大事なことではないでしょうか。




おおげさに思えるかもしれませんが、


大真面目にそう思っています。


なんとかちょっとはできるようになって先に行かせたいものです。


 
 
 

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