「英語は激ムズ」の科学的エビデンス!
- orangejuku
- 2024年2月7日
- 読了時間: 2分
昨日のブログに
「英語は激ムズな教科」
と書きました(↓)
その証拠をお示ししましょう。
アメリカ国務省に、
外交官などの政府職員を訓練するForeign Service Institute(FSI)という機関があり、
海外業務にたずさわる連邦政府職員
毎年10万人の言語教育を行っているそうです。
英語通訳・英語教育学者として有名な
立教大学名誉教授の鳥飼玖美子さんによると(※1)
通常1クラス4名程度の少人数クラス
毎日4~5時間の授業、1時間のコンピュータ教室、数時間の自習(宿題など)
などの内容で集中訓練を行っているそうです。
目標は
「専門とする仕事に使えるコミュニケーション力」の獲得。
このFSIは、
英語ネイティブが
この目標までに要する時間によって、
世界中の言語を4つのカテゴリーに分類しています。
見てみましょう。
・・・・・・
【カテゴリーⅠ】「英語と似た言語」
デンマーク語、オランダ語、フランス語、イタリア語、ノルウェー語 など多数
目標達成までに必要な時間24~32週(600~750授業時間)
【カテゴリーⅡ】
ドイツ語、ハイチ・クレオール語、インドネシア語、マレー語、スワヒリ語
約36週(授業時間900時間)
【カテゴリーⅢ】 「”困難な言語” 英語と言語的・文化的に大きな違いのある言語」
アルバニア語、アムハラ語、アルメニア語、アゼルバイジャン語、ベンガル語など多数
約44週(授業時間1100時間)
【カテゴリーⅣ】 「”超困難な言語” 英語のネイティブスピーカーにとって別格に難しい言語」(“Super-hard languages” – Languages which are exceptionally difficult for native English speakers)
アラビア語、中国語、広東語、日本語、韓国語(の5つ)
88週(2200授業時間)
(※2)
・・・・・
スーパーハード!!!
英語ネイティブからすると
日本語は
世界でも最難関に分類される
「スーパーハード」な言語だというのです。
そこで教育を受けるのは
全米の官庁から集められた頭脳明晰なるエリートたちでしょう。
そんな彼ら/彼女らにして
日本語をマスターするためには、
88週
すなわち1年半以上
毎日朝から晩までの集中訓練
が必要である。
そうアメリカ政府が言っています。
それほど
英語ネイティブにとって日本語は難しいのです。
だとすれば逆もまた然りではありませんか?
そんなにも難しい代物を、
みんなよく頑張ってやってるなあ、
とねぎらいの気持ちで
ときには子どもたちを見てあげてもらえれば、
と思います!
引用出典:
※1 『話すための英語力』(鳥飼玖美子、講談社現代新書、2017年)

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