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「英語は激ムズ」の科学的エビデンス!

昨日のブログに



「英語は激ムズな教科」



と書きました(↓)







その証拠をお示ししましょう。







アメリカ国務省に、



外交官などの政府職員を訓練するForeign Service Institute(FSI)という機関があり、



海外業務にたずさわる連邦政府職員



毎年10万人の言語教育を行っているそうです。





英語通訳・英語教育学者として有名な



立教大学名誉教授の鳥飼玖美子さんによると(※1)




通常1クラス4名程度の少人数クラス



毎日4~5時間の授業、1時間のコンピュータ教室、数時間の自習(宿題など)



などの内容で集中訓練を行っているそうです。




目標は



「専門とする仕事に使えるコミュニケーション力」の獲得。






このFSIは、



英語ネイティブが



この目標までに要する時間によって、



世界中の言語を4つのカテゴリーに分類しています。



見てみましょう。





・・・・・・





【カテゴリーⅠ】「英語と似た言語」



デンマーク語、オランダ語、フランス語、イタリア語、ノルウェー語 など多数



目標達成までに必要な時間24~32週(600~750授業時間)





【カテゴリーⅡ】



ドイツ語、ハイチ・クレオール語、インドネシア語、マレー語、スワヒリ語



約36週(授業時間900時間)






【カテゴリーⅢ】 「”困難な言語” 英語と言語的・文化的に大きな違いのある言語」



アルバニア語、アムハラ語、アルメニア語、アゼルバイジャン語、ベンガル語など多数



約44週(授業時間1100時間)







【カテゴリーⅣ】 「”超困難な言語” 英語のネイティブスピーカーにとって別格に難しい言語」(“Super-hard languages” – Languages which are exceptionally difficult for native English speakers)



アラビア語、中国語、広東語、日本語、韓国語(の5つ)



88週(2200授業時間)




(※2)

・・・・・







スーパーハード!!!






英語ネイティブからすると



日本語は



世界でも最難関に分類される



「スーパーハード」な言語だというのです。







そこで教育を受けるのは



全米の官庁から集められた頭脳明晰なるエリートたちでしょう。




そんな彼ら/彼女らにして



日本語をマスターするためには、




88週



すなわち1年半以上



毎日朝から晩までの集中訓練



が必要である。





そうアメリカ政府が言っています。



それほど



英語ネイティブにとって日本語は難しいのです。







だとすれば逆もまた然りではありませんか?








そんなにも難しい代物を、



みんなよく頑張ってやってるなあ、



とねぎらいの気持ちで



ときには子どもたちを見てあげてもらえれば、



と思います!





引用出典:

※1 『話すための英語力』(鳥飼玖美子、講談社現代新書、2017年)



 
 
 

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