「言葉」の退化に抗う②
最近、
色々な学年で、「説明してごらん」というのをよくやっています。
「形容詞の比較級・最上級って3つパターンがあるけど、1つずつ説明してごらん」
「割合っていうのは、どういうものだっけ?どうやって計算するかでもいいよ」
「地租改正とは何でしょうか?」
「この作図は合っているけれど、なんでここで垂直二等分線を引くのでしょうか?」
「電流と電圧の違いを、例えでいいから説明してみようか」
等々
みんなしどろもどろです。
「えーっと・・・動詞の・・・なんていうんだ、longとかのときは、erで・・・」
(↑まず「動詞」じゃなくて「形容詞」!)
「うー・・・10とかを5で割って・・・」
「・・・えーと、3%を・・・
地租の・・・3%を・・・」
(↑まず「地租」ってなんでしょう?たしかに「租」っていうのが見慣れない言葉だけど。)
慣れていないからというのはあるでしょうね。
う~ん、鍛えごたえがある(笑)。
流暢にでなくてもいいですが、
人に説明ができるということは、
ちゃんとわかっていることのバロメータです。
頭の中にボヤボヤっとしたイメージがある、
という状態から一段上に行って、
破綻なく説明できるようにならないと、
理解は確かなものになりません。
言葉は万能なものではありません。
「体で覚えろ!」それも大事。
「無限実行」「無口な人」それもかっこいいですよね。
かくいう私も、まったくもって喋り上手な人間ではありません。
でも、人間は言葉で(高度な)思考ができる生き物だし、
なんだかんだ言葉を巧みに操れる人間が世の中を牛耳っているともいえるし、
現代に限らないのかもしれませんが、
今は玉石混合さまざまな言説がものすごい量で飛び交っていて、
無防備でいると
変な言説にだまされたり流されたりしかねない時代です。
言葉を使う力を伸ばすこと。
手探りではありますが、大事にしていきたいと思います!
