中学生の英語が始まりました。
一般動詞とbeの区別
語順
発音(フォニックス)
などなど、
たくさんの要注意ポイントがありますが
最近
「主語」
というのも地味に面倒な奴ではないか、
と思うようになりました。
最近こんな現象(↓)が多いことに気がつくようになったのです。
①「あなたたち」をtheyと訳す子が結構いる。
どうやら、日本語のレベルで、
「あなたたち」と「彼ら」を混同している。
というか、その意味をわかってない。
②we(私たち)を「みんな」と訳す子が結構いる。
まあ、
「彼」も「彼女」も「彼ら」も「彼女ら」も、
普通の会話では
実はあまり言いませんよね。
「あいつら」とか「やつら」なら言うかもしれませんが。
「私たち」も、
(「私」や「あなた」も結局同じですが)
改まった場合ででもなければ
わざわざ言いません。
「俺ら」とか「うちら」なら言うかもしれませんが。
だからそんな間違いも理解できます。
もちろん訂正し、
慣れさせていくのですが。
日本語ではしばしば主語が省略されることは有名ですね。
それだけでなく、
そもそも
「私」と「あなた」をはっきり区別する感覚が日本語にはない(!)、
というような説を、かなり昔、本で読みました。
(出典を示せず申し訳ないのですが、学問的な本でした。)
例えば
本来一人称の「手前」は、
なまっていますが
「てめえ」という二人称の言葉に
いつの間にかなっています。
「自分」て、「I(アイ)」を意味するはずですよね?
でもうんと昔、関西の人に
「自分(=お前)、大丈夫か?」
と聞かれたことが僕にはあります。
大変面食らいましたが。
それどころか、
「彼女は自分が正しいと思っている」
「彼らは自分たちの荷物をまとめた」
など、
「自分」って、
あらゆる人称に使われていますよね!
「自分」=「I(アイ)」ではないらしいのです。
結論(いや、仮説か)。
どうやら
僕ら日本人、
その子どもたちは、
主語のない世界、
もしくは主語の力が希薄な世界に住んでいます。
そんなことも含めて、
中学英語の教科書の最初の1ページ、
つまづきポイントだらけなので、
通過するのは容易ではないのです!

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