僕は、今でこそ音楽が大好きで、
生きる支えといってもいいくらいのものになっていますが、
とくに小学校のときは、音楽は大の苦手でした。
リコーダーの吹き方あたりから、
よくわからなくなりついていけなくなりました。
まあ、ポーっとしていたんですな。
どこが何で、
何がどこやらって感じ。
楽譜は全く読めませんでした。
(今もあまり読めません。)
だから笛は全然吹けません。
授業でみんなで吹いているときは、ひたすら吹く真似。
バレて怒られないかビクビクしていました。
もちろん先生にはバレていたでしょうね。
練習の時間に、
同じクラスの野崎君てやつが、
「全部『おんぷ』書いてやるよ」
とか言ってきたこともあったっけ。
僕は「おお、お願い」と言って渡したわけです。
もどってきた楽譜には、
音譜一つひとつの上に「おんぷ」「おんぷ」「おんぷ」・・・と書いてありました。
てめえこの野郎!!!
・・・まあ、「ド」とか「レ」とか振ってくれてあったとしても
それを吹くことができないわけですけどね・・・。
「笛のプリント」というのを冊子でもらっていて、
一曲一曲先生の前で吹いてOKもらって先に進めていたわけですが、
ある日、
「進みが遅い子は放課後居残り!」
といわれて音楽室に集められたこともありました。
でも、
音楽室には集められた子どもがたくさん。
先生の前には行列。
僕はその時間、
友だちとお喋りしただけで、一曲も進みませんでした。
卒業したとき、
多くの子は「2冊目」とかに行っていましたが、
僕は1冊目の2ページ目までしか終わっていませんでした。
苦手だと、やはり嫌いになります。
そういえば、
厳しく熱心に指導される合唱の時間とかも好きではありませんでした。
「音楽は嫌いだ」と言う僕を見て、
母親は
「幼稚園のときはいつもフンフン歌ってたのに・・・」
と言って心を痛めました。
・・・
中学から高校にかけて、
何の弾みか音楽が好きになっていきましたが、
基本的には自分で勝手に好きになった、と思っていますが
中学のときの音楽の先生が
あまり細かいことに構わない、
できてないからって責めたり詰めたりしない、
まあ「大らかな」おっさんだった(僕のイメージ)
というのもある気がします。
「勉強が苦手な生徒の気持ちわかるよ」
なんて偉そうなことを言うつもりはありません。
でも想像はできるかも。
時折反省とともに思い出します。
忘れないようにしたい、と思っています。
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