去年から、NHK大河ドラマというのを見ています。
うーーんと昔の、小学生の時の「独眼竜政宗」以来です。
今年の「光る君へ」も、
平安時代って、特に戦乱もないし(その時代の人からすれば、戦乱なんかない方がもちろんいいに決まっていますが💦)、そんなに面白いのかなあ・・・
と思いきや、人間模様などが面白くて毎週見ています。
で、つい先日の回。
横暴さを強めていく藤原道長に対して、
貴族の中でも当代きっての硬骨漢である藤原実資(ふじわらのさねすけ)が
面と向かって諫言する、
政治について問答をする場面がありました。
「左大臣(道長)が思う政(まつりごと)とはなんでありますか」と。
実資さん(NHKの公式サイトより)。ロバートの秋山さんが、頼りになる男実資を好演されていますね。
その中で、
「民が幸せになる世を作りたいのだ」とか言う道長に対して
実資いわく、
「幸せなどと曖昧なものを追い求めることが我々の仕事ではございませぬ」
「朝廷の仕事は、何か起きたとき、まっとうな判断ができるように構えておくことでございます」
と。
思わず「名言だ・・・」とかテレビの前で言ってしまいました。
たぶん、史実(史料で確かめられることがら)ではなく、フィクションなんでしょうけど。
政治に興味があるから僕は感動したのではありません。
すごーく飛躍しちゃうんですが、
大きな意味での「教育」(もちろん、「勉強」に限ったものでなく)と通ずるではないか、
と僕は思ったのです。
そのときはそこまで思わず、今言語化したことですが。
大きな意味での「教育」の役目とは何か。
子どもが大人になって、「何か起きたとき、まっとうな判断」ができ、まっとうな行動が取れるように、知識?知恵?力?を与えることじゃないだろうか、と。
まあ、これは僕の個人的意見です。
教育は何のためか、
意見は百人百様でしょう。
立身出世のため、豊かな教養を得るため・・・
僕の場合、
自分の人生経験のせいか(苦笑)、
豊かで満ち足りた暮らしを築くためというよりも
今の暮らしとか社会とか、いつ壊れるかわからないから、
いざとなってもしぶとく生き残れるように育ってほしい
という想いが、昔からあるのです。
そのために具体的に何をしているのか、
と問われると心苦しいですが・・・
大風呂敷を承知で言えば、
「本質を見抜き、つかむ力」
「言葉を使い、論理的に考える力」
「汗をかくことをいとわない行動力」
「努力を続けられる習慣」
そんなところか(※一応ホームページに掲げている言葉です)。
そんな力を鍛えているつもりです。
朝起き抜けに、ふっとそんなことを思いました。
Comments