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まあちょっくら考えていきなせえ。

先週の土曜日、テスト前自習会にて。




中3のCさん、「社会やります」とのこと。




坂内:

社会の何やるの?公民?歴史や地理はもってこなかった?公民のテスト範囲は?最初のほう?公民の最初って、別に勉強というか覚えることないじゃん(苦笑)。日本国憲法の原理も入る?わかった。じゃあそこまで1時間勉強して。1時間経ったらクイズ出してあげよう。



・・・


(1時間経過)




坂内:

じゃあクイズ出しまーす。・・・って、公民の最初、何を聞けばいいんだ(独り言)。よし、最初のページ、「持続可能な社会」ってどういう意味でしょう?




Cさん:

・・・・・



( 5分経過)



Cさん:

わかりません。




坂内:

・・・うーむ。


じゃあさ、「持続」ってどういう意味だろう?




Cさん:

・・・続くこと。




坂内:

そうだね。「長ちして、く」ことだね。


社会とか、人類とかが。


だから「持続可能」とは、「長持ちして、続くことができる」という意味だね。



ということは、


社会とか人類が、「続かないかもしれない」から、


「持続可能な社会にしよう」ってさかんに言われてるんだよね?



人間が、続かないかもしれない。


人類が滅びるかもしれない。


なぜだろう?


人類が続くことを脅かしている問題は、何だろう?


何だと思う?




Cさん:

(しばらく考えて)少子高齢化。




坂内:

そうだね。


子どもが少なくなったら、人類存続しなくなっちゃうよね。


他にはないだろうか?




Cさん:

(長考して)情報化。




坂内:

なるほど・・・。


じゃあ、「情報化」は、どう人類の存続を脅かすんかね?




Cさん:

・・・・・


(5分沈黙)




(この話題のやり取り、数十分続くが以下略)






坂内:

他にはどのような問題があるだろう?


あれ、思い出してほしいなあ・・・


たとえば最近台風の被害とか、暑さとか、激しくなってない?




Cさん:

・・・・・


(5分沈黙)


環境問題!




坂内:

ピンポン!


温暖化とか世界中で問題になってるでしょ?


温暖化→異常気象で家や財産や命を失う人もいっぱいいるでしょう?




Cさん:

(うなずく)




坂内:

あ、教科書に「持続可能性」って何か、書いてあるよ。


なんて書いてあるかな?




Cさん:

(しばし探す)

「今の世代だけでなく将来の世代も云々(略)」




坂内:

そういうこと、です。


将来も人類が幸せで豊かに存続できるような社会にしよう、


現状いろいろ問題があるけど、


ということだよね。




Cさん:

(教科書のその個所に何やらマーカーを引く)




坂内:

ふう。


教科書の1ページ目で30分かかっちゃったな(苦笑)。


じゃ、日本国憲法について質問しようか?




(以下略)





・・・・・





実際にはもっとうーんと間があったり



テンションの抑揚があったり。





こんな問答がいつでもできるわけではありません。





でも、



「わかりません」



と言われたら簡単に答えを教えちゃう



とうとうと説明しまくってしまう




名講義かもしれないけど生徒には全然残らない



そんな風にしたくない、



とはいつも思っています。



 
 
 

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