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ヌルくちゃだめだけど温かく

弊塾でも、過去



やめていった子たちというのがいる。






今見かけることもある。






そういう子たちを見かけると、



以前の僕は、少なくともそういう子たちには



怒ってばかり



いらついてばかりで嫌な奴だったんだろうな、




とおもう。






なぜいらついていたか?





正直に書く。



「なぜこれがわからぬ?」



「なぜ何度やっても間違える?」



そういういらつきだ。





教師失格だな。





ほんの2,3年前のことだ。









人にはみんな事情とか背景がある。



子どもの場合、



それを本人の資質だか人格だかのせいにするのは



酷であると思う。





勉強に苦戦する子には



その一時間しっかりがんばって、



ヌルくはないけれど温かい(熱いのももちろん悪くない)



状況のもとで




来る前よりも1ミリでも前進して、



誉めてもらったりして、



少しずつ自信をつけていったりして



とにかくその一時間が嫌じゃないことが、



まずもって大事だ。





それを積み重ねることが大事だ。





テストだー将来だー



二の次、三の次



いや、そんなくだらねえもの今は保留だ



ということがしばしばだ。







そりゃ、



テストは厳然とした現実としてある。




でもテストによって揺さぶられることは



もう色々な方面からなされていて



揺さぶられ飽きているのに、



塾講師が追い打ちをかけてどうする。




当たり前すぎる話を、当たり前すぎる言葉で。







そんな風にここ何年でやっと思えるようになった。




毎回毎回の一歩一歩



一時間が無駄にならないことに命をかける僕には




大きな事業は果たせそうもないし



世界も日本も語れそうにない。






でも



やめていった子を見ると



「悪かったな。辛かったろうな」



そう思わずにいられないので。




 
 
 

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