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ハングリー精神?

昔々、


とある「オルタナティブ教育」に少しふれる機会がありました。




僕は公教育の教員でした。


真似できない部分はあるとわかっていたので、


斜めに見てはいましたが、


興味深かったことや


影響を受けたことはありました。





その一つとして、


彼らは


いわゆる「社会問題」について


一定の年齢以上(中学の高学年以上だったか)にならないと教えない


ということがありました。





社会科教員だった僕にも興味深いことでしたが、




年端のゆかない子どもは


大人を信じたがっている。



世界は美しいものだと思っている。





確かに現実は違うかもしれません。




でも、それをわざわざ壊すような知識や議論を


子どもの小さなうちに


突っ込むのは間違いだ、



そんな考えだったと、僕は理解しています。






これは


人それぞれ考え方の違いはあると思いますが、



僕は、


基本的に


その通りだなと思いました。






社会問題を扱うと、


どうしても



彼我の対立


立場の偏り


意見の刷り込み


洗脳


分断



そういった、


ギスギスしたこと


を伴ってしまうものです。





社会の矛盾や問題は


子どもがやがて自ら知り


自ら考え自らのこととして対処するように


なればいいのではないか。





自分だって


いわば権力の一翼・旧世代の一角


である大人が、


なにも自ら率先して


社会への不信を植え付けなくてもいいのではないか



僕はそう思ってきました。









時は流れ


今、中学生に英語や数学を教えて思うのです。



田舎だから


競争がないから


将来の職業や仕事についてちゃんと考えてないから


世の中の現実をちゃんと知らないから



中学生が勉強しない。





それホントですか?


そんなことありますか?




子どもには幼ければ幼いほど、


大人のいうことには従い


学ばなければならないという


「素直さ」(中立的な意味で言っています)


があります。




中学生なんて、


まだそれが残っている


最後の時代なのに。





競争で駆り立てるとか


将来の不安で駆り立てるとか


(ハングリー精神は大事なことではありますが)



そんな不純物を加えなくても


ちゃんと教えて


ちゃんとやらせれば



子どもは吸収するのに、と。


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