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フィンランドの学校は、脱デジタル化へ?

「しかし現実を見ると、この三〇年間、デジタル教育テクノロジーは途方もない能力がありながら、いつもDしかとれない問題を抱えた生徒のようだ」

(『アナログの逆襲』、デイビッド・サックス著/加藤万里子訳、2018)







最近、徐々に、



弊塾での自習でスマホやタブレットを使う子も出てきました。






スマホは、調べもののため。



タブレットは、学校から配られているもので、



その中に入っている課題をやるため。






授業ではそもそも必要がありませんが、



自習の場で、



今のところ僕は何の規制もしていません。






「スマホでパッと調べもの」



それを「ダメだ」というのはちょっと難しいです。





これは、率直にいえば



現にスマホで調べものをしている子たちを



「この子(ら)は大丈夫だな」



と信頼しているからでもあります。





ただ、今後もそれでいけるかどうか・・・








最近こんな↓ニュースをネットで見ました。






これによると、



デジタル教育先進国のフィンランドだが、リーヒマキという町では授業の脱デジタル化を進めている。これは近年フィンランドの子どもたちの学業成績が低下していること、デジタル機器がもたらす視力低下や集中力・精神不安などを考慮したものである。



というものです(要約坂内)。







記事は、専門家や生徒のこんな声も紹介しています。



(以下引用)


臨床神経心理学者 ミンナ・ペルトプロさん

「脳はマルチタスクに非常に弱く、特に若年層ではなおさらだ上手に処理できない。(子供たちは)コンピュータで数学をして、インスタにメッセージがないか確認しに行き、また数学に戻って、さらにスナップチャットにやって、また数学に戻るということをやっている」




生徒の1人(14)は、スクリーンが問題になることがあると話す。

生徒

「ノートPCをもっと使うようになって、時々他のウェブサイトを見てしまうようになったのかも。重要なことに常に集中していたというわけではないかもしれない」




(引用ここまで、原文ママ)







スマホを使って仕事や勉強をしていても、



SNSも気になって



ふっとそっちにも行ってしまう。



これは大人でも全然あることですよね。





子どもがそれに耐えられるのか。



何か規制をした方がいいのか。



(塾によっては、教室に入ったらスマホを預ける、なんてところもあると聞きます。)




考える必要があるのかなあ。








僕ら大人も一億総スマホ中毒。



真面目に恩恵にもあずかっているし、



あまりえらそうなことは言いたくないですが。


4時すぎの塾の様子。左が学校帰りの自習中の中3たち、右がこれから算数の授業の小学生たちです。

 
 
 

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