勉強へのモチベーションを上げるために、大人たちは色々な話をします。
その一つとして、子どもたちがより好きそうなスポーツに例えることもよくあります。
「バスケの技だって、繰り返し繰り返しやらないと、できるようにはならないだろ?」とか、
「あの〇〇選手だって、こんな風に言ってるぞ」とか、
「普段だらしない食生活を送って、ジムにいるときだけ言われたとおりに筋トレしているだけのやつが、ムキムキになれるか?」とか。
どれもその通りです。子どもたちも素直だから少し聞く耳を持ちます。
でも・・・染み込みはしないです。
そりゃ、そうでしょう。
勉強はスポーツではないですからね。
自分でやりたいと思ったスポーツと、
なんかしらないけどやらなければいけないことになっている学校の勉強とを同列にして、
「勉強にもスポーツと同じくらいのめり込め!」
と言っても、納得はできないでしょう。
やらなければいけないといっても、やらなければ命の危機があるというものでもない。
本っ当に楽しいと思うか、本っ当に必要と思うか、どちらかでなければ、
人は変わりもしないし学びもしないものです。
私は経験から学びました。
だから私は、
少しでも勉強に対する心理的ハードルを低くすべく、
1ミリでも前に進めたら褒めてやり、
できる限り「できたじゃん!」という気持ちに導いてあげて、
せめて「勉強漬けにさせられたあの時間は地獄だった」なんて思い出で終わらないようにしてやりたいのです。

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