中2に語る。
中2のS君、スマホを取り上げられたとのこと。
休み明けの夏休み課題テストで成績が悪かったからだそうです。
塾としては、申し訳なく面目ない次第ですが・・・
スマホを取り上げるというご家庭の態度、素晴らしいです!!
「スマホ/ゲームで遊んでばかりいる」とか愚痴りながら、
(じゃあスマホ取り上げたらいいじゃん、そもそも持たせなきゃいいじゃん、という話ではあります)
スマホを取り上げることのできない親も多いようですから。
今日も中2の数学の初めに、思い付きでちょっと語りました。
・・・
中学生活の半分過ぎたから、先のことも考えろって前言ったけど、ちょっと掘り下げてみようか。
皆さん、富士山に登る集団だとする。
小学校のときは、みんなバスに乗って、みんな先生の言うことを聞いて、素直にやっていればよかった。幼ければ幼いほど、それは当たり前のことだよね。
そして、みんな守られていた。
今、中学生になって、みんなは麓で、登山の準備をしている。
体力をつけたり、装備を準備したり忙しい。
やがて、体力が十分あるか、装備がそろっているか、チェックが行われ、グループに分けられる。
で、高校生になって、いよいよ登り始める。
そのスピード、険しさは、中学の比ではない。
先生はどんどん先へ先へ進んでいく。
面倒は・・・あまり見てもらえないし、誰にもその余裕はない。
登るのは自分の足でじゃないとできないし。
まあそれが、社会なんだ。
やがて3年経ち、それぞれのところで「登山は終了です。あとは各自、羽ばたいていってください~」と言われる。もう山を下りることはできない。
素直に従い、守られていればよかった子どもの時代が終わって、自力で判断して動いていかないといけない、そろそろそういう時代に入るんだ。
みんな、なんのために塾に来てる?
そう、成績を上げるためですね。
成績、本当に上げたいと思ってる?
成績を上げたい、って思っていなかったら塾に来る必要なくない?
だってさ、サッカークラブに入ってて、練習もしないし上達の意欲もない奴って、いる意味あんの?
「お前、来週もう来んな」って言われるんじゃない?
勉強がすべてとは僕は本心から思っていない。学歴社会だってのは、どうしようもなく確かだけど。
勉強じゃない道もある。手に職もよし、YouTuberもよし。もう判断し始めてもいいときだ。
そのうえで、もし勉強がんばろうというなら、
毎回毎回、「また平均より下だった~」とか、そんなウダウダ、ヘラヘラした話はそろそろやめてくれ。聞きたくない。
成績上げようと思ってくれ。
じゃないと、意欲もないなら、厳しい話だが、塾に来る意味、ないと思う。
・・・
(ちなみに前半の話は、知り合いの偉大な塾長が生徒にしたという話を、お借りしました。簡単にいうとパクりました)
中3になれば、もう「勝負決まった」の感も大です。
それまでの短い期間、ただ粛々と授業をしていくだけでなく、ちょっと語っていこうと思います。
