何も世界の上位〇%になりたいわけじゃない。
- orangejuku
- 2022年12月20日
- 読了時間: 2分
昔、中学校で「支援員」として働いていたことがありました。
英語や数学の授業に参加して、
わからない子に教えてあげたりする仕事でした。
わからない子は、いーっぱいいました。
学校の先生のせいにしたいわけではありません。
でも、
授業を教室の後ろで聞きながら、
ふっとクラクラしました。
授業がさっぱり分からない子たちは、
(重ねて言いますが、先生の授業が下手だったと言いたいわけではありません。)
毎日何時間も、
「さっぱりわからない」という状態のまま、お行儀よく椅子に座っているのか。
すごい時間だ・・・。
楽しみなのは給食や保体の時間、部活くらい、か。
この度、入塾のお問合せがあり、
お母様は
「何もバリバリ上位を目指したいんじゃなくて、
ある程度のところまでいけたらいいんです」
と仰いました。
「学校の授業、全っ然わからないみたいで・・・」と。
あまり保護者様からは聞かれない言葉なので、ちょっとひっかかりましたが、
でも、自然な要求だなと受け止めました。
「勉強したい子が勉強すりゃいい。上を目指す子はすればいい。
したくない子はしなくたっていい。」
社会の上位層にいる方からも、
そうでない方からも、時折聞かれる言葉です。
極論すればそうです。
でも、現に義務教育制度がなぜかあって、ほぼ全員が避けて通れないのだとしたら、
その長い長い時間ただしんどいだけ、というのは切なすぎるし、
なんなら何か人生の役に立つものを得てほしい、と
親なら思うのは当然でしょう。
別に弊塾は、「下位層専門」などというつもりではありません。
でも、そのような保護者の思いには、特に応えていきたいと思うのです。

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