昔、高校で
世界史を中心に地理・歴史(社会科)の教員をしていました。
あんまりいい教員ではなかったなあ・・・。
勉強に苦戦する子が多く、
世界史を大学受験に使う子もまずいない学校で
「世界史」を教えるのは
なかなか容易ではなかったです。
暗記教科の王、歴史。
なんのためにこんなの勉強するの?
という疑問の極北といってもいい、
世界史
+
世間知らずで喋りも超下手な僕
↓
つまらない授業の一丁上がり!!
経験されたことのある方も多いのではないでしょうか?
「えー、〇年に〇〇が▽△令を発し、〇〇貿易がさかんになった。重要な取引品は〇と、◇(黒板カキカキ)。プリントに書いた?ここ大事だからぁ、覚えておくようにっ。えー、それでその後第〇代将軍、〇〇がぁ・・・」
とかといった授業。
僕もそんなのから始まりました。
死屍(居眠り)累々
下手すれば反抗の刃✨
授業を成立させるのに苦労した僕は
20代から30代、相当試行錯誤しました。
本を読んだり、
予備校が学校教員向けに開講していた
「教師力講座」に自費で参加したり、
授業の上手な先生の授業を見学に行ったり・・・。
真面目にやると面白くないの極み。
でもウケ狙いで
雑談とかに走ると、
ちゃんと子どもは判断するんですね
「くだらねえ。何をこいつは伝えたいんだ?」
と。
僕なりに出した結論は、
「今日はこれを伝えたい。これが大事orおもしろいと俺は思っているので、大学受験とかなんとか関係なく、今日はこれだけはみんな知って帰れ!!!」
という授業のコアを一つ
毎回
定め、
それを中心に授業を組み立てる(導入とかネタとか流れとか)
という方法論でした。
「これはわかって(知って)ほしい!」
と思えばこそ、熱も圧も生じようというもの。
例えそれが思い込みや誤った信念だとしても。
それなしにテクニックや強面でカバーすることは僕には難しかったので。
人は
よほど楽しいと思ったときか、
よほど必要だと思ったとき(もちろんここに洗脳とか権威とか思い込みとかの入る余地はあります)にしか、
動かないもの
それも学校勤務時代に学びました。
お恥ずかしいお話で。
今は社会の授業も大人数の前での講義もしなくなりましたが、
そのころに築いたものが僕の根本になっているなあ、
と、人と話していてふと思った朝でした。
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