国語の大事さは、
誰しもが言います。
すべての勉強の根本は国語だ、
とか。
一方で、
国語力は、どうすれば向上するのか?
国語の成績は、どうすれば上がるのか?
という問いには、
誰もなかなか簡単に答えられません。
ワークとか問題集とか、とにかくやらせればいい?
漢字?
読書?
「文化資本」の問題?
家族間でのコミュニケーションの豊かさの問題?
???
・・・・・
僕も、国語の専門家とは言い難いですし、
指導のしかたも日々模索中ですが、
「国語力」の要素は、
①語彙力
②ストーリー力
なのかな、と最近思います。
①語彙力は、
世代が違うことは考慮しないといけませんが、
やはり「今の子どもたちは言葉を知らないよなあ」と思わざるを得ません。
そうなると、
僕が経済学の論文を読んでも(文字通り)一文字もわからないのと同じで、
言葉を知らない子どもたちに
教科書や問題の文章は
ちんぷんかんぷん
なはず。
だから語彙!
漢字!
子どもに言葉を教えるのは大人の義務ですから。
かといって、
やはりそれらを味気なく教えたくはないですよね。
まあ、語彙力については
多くの方も語られているし、このくらいにしておきます。
②ストーリー力、とは
僕が仮に作った言葉ですが、
ストーリー(話の流れ・理屈)を理解し、自分もそれをうまく表現することのできる力
みたいな意味です。
小学生に作文(三語短文)をさせてみると、
「私は友達をねぎらって、ものぐさで除外した」
(使う言葉:ねぎらう、ものぐさ、除外)
みたいな文が多い多い。
まさしく「お話にならない」。
「AがBしたのでCがDになったが、EによってFをよぎなくされた」みたいな
「流れ」が欠落しているのです。
まだそれが身についていないのです。
そういう状態の子に、「筆者の主張と逆のことを言っている箇所はどこか」なんて聞いても、わかるはずがないというものでしょう。
だからそれを身につけてもらおうと思っています。
毎回
「君の頭にあるお話、語ってみて」
と促してみたり、
「この前と後ろで逆なことを言ってるから、『が』とか入れると意味がくっきりするよ」
とアドバイスしたりして。
うちでの毎週の授業を通して、
つなぎ言葉の大事さ
そういったものを駆使して、「流れ」「ストーリー」を表現すること
そういったものを身につけてほしい!
ストーリーの力?
そんな軟弱なもん、
生きてく上で要らねえよ(笑)
と思われるかもしれません。
でも、
ストーリーも、理屈・理論と同じだと思うんです。
その感覚が弱いと、
世のトンデモ言説
みんながなんとなく正しいとしていること
疑似科学
フェイクニュース
根拠が不確かだが感情に訴えるもろもろの情報
そーんなものに
案外コロッと
だまされやすく
流されやすくなってしまうんじゃないか
と僕は危惧するんですが、
どうでしょう?

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