僕が通っている歯科医院から電話がきました。
僕の担当になっている衛生士さんが急遽退職することになったので、
予約の日程を変更してほしいという用件でした。
この衛生士のIさんこそ、
僕が10年以上になってきた人です。
以前ブログの記事にもしたことがありますが、
若い頃の不摂生(歯をぞんざいに扱い続けたこと)が祟って
歯がボロボロになっている僕は、
どれだけお世話になったかわかりません。
特に印象深いのが、
毎回毎回
「坂内さん、ちゃんと歯の手入れをしてくださって本当ありがとうございます!」
とかと、
激賞&感謝(?)
され続けたことです。
そんなにも「していただいて」とか「ありがとうございます」とか言われると、
「いや、俺の歯だから、当然だろ?」
とかきまりが悪いほどでしたが、
あるときふっと思いました。
立場を変えて考えれば、
僕も
生徒に対して
「〇〇君!課題をやってくれてほんとうにありがとう!!」
って言わなければならないのではないか、と。
先生というのは、えてして
「やらないとは何事だ!なぜやらぬ?!」
と、怒って詰めがちなものです。
まさに、
「『ありがとう』の反対は『当たり前』」
というやつですね。
そりゃ、「やる」方が正しいでしょう。
でも、
「やらない」「やれない」には、
善し悪しは別として、みんな
理由
事情
背景
があるわけで。
歯の手入れの劣等生だった僕のように。
劣等生(←あえてこう書きます)を、
子どもの「素直さ」を持っている年齢なのに、勉強につまづいて。勉強から逃げ始めるようになってしまった子どもを、
勉強の世界に連れてくるためには、
こっちが偉そうにしていてはダメではないか。
僕はIさんからそう教えられた気がします。
Iさん
めちゃくちゃお世話になりました。どうかどうかお元気で!
![](https://static.wixstatic.com/media/nsplsh_99e68b1f17e94a62a01ea83e514bd5d5~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_1307,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/nsplsh_99e68b1f17e94a62a01ea83e514bd5d5~mv2.jpg)
Comments