弊塾の英語は文法超重視主義。
私にはかつて、
(極論すると)「英語の文法はさほど重要でない・重要視すべきではない」
と思っていた時期がありました。
自分が高校時代、文法中心の英語の授業がしんどかった一方、
洋楽が好きで、
洋楽の歌詞などから英語の語彙やリズムを知るのが楽しかった、
そんな経験も一因としてあります。
自分が塾講師として英語の教え方を模索する中で、
初めのころは
文法の「説明」をベタベタやらないようにしよう、と思っていました。
当時読んだある英語教育の本の影響で、
長文を読むにあたっては、
「多少わからない単語や、込み入った表現があっても、そういうところにあまり引っ掛からずに、ナナメ読みで『大体何が書いてあるのかがざっくりキャッチできればいい」
「長文を読むことに慣れないとダメだから、内容のある文をどんどん読ませていくことが(文法の理屈を細かく説明したり、その練習をやらせることより)大事」
と考えていました。
・・・アホでしたね。
文法もわからずに、ナナメ読みなんてできないのに。
読む力もないのにどんどん「質の高い」長文を与えるのは、
装備もなしに山を登ろうとすることと同じなのに。
「子どもが日本語を覚えるときに文法で覚えないでしょ?
それと同じように、浴びるようにたくさん英語に触れさせればいいのですよ。
文法はその結果自然に身につきます」
「和訳をしているとテンポも遅れる。
英語は英語のまま理解させるのがよい」
こんな議論も昔からありますね。
シンガポールでもマレーシアでも
英語で英語の授業をやっていると。
英語の習得には、それは確かに理想的な方法かもしれません。
でも、英語圏でも元植民地でもないこの日本で、
セレブでもない一般人相手の教育の場で
そんなことを言っても無理なんですってば。
ある時期から私はそういう絵空事を信奉するのをやめて、
ゴリゴリの文法重視路線に方向転換しました。
とにかく基本、とにかくルール、とにかく理屈。
それを磨き続けて今に至ります。
基本、超大事!!!
英語学習ではなぜか、疎んじられることが多いようですが。
