例えば理科が苦手なA君。
「やれやれ、勉強しなきゃいけないか・・・」
と心を奮い起こして、
とりあえず参考書か何かを開く。
中1の最初からやるか。
1ページめ。
「光と音」。
「入射角と屈折角」の図が書いてある。
空気中から水中に入る時は入射角>屈折角。
水中から空気中に入る時には屈折角>入射角。
・・・
はい、ストーップ。
この時点でA君はもう心折れ始めているはずです。
想像できますか?
「入射角は、こっちじゃなくてこっち?」
「屈折角も、こっちじゃなくてこっち?」
「水の中からの光?」
「えっと、混乱してきたぞ?」
という感じで、すでに3つか4つくらい「?」が浮かび、
「結局、えいやって暗記するしかないのか・・・」
「この先ずっとこんなか(ハー)・・・」
という気持ちになっている可能性、大です。
「そんなのガーって覚えちゃえばいいじゃん」
よく言いますね。
プリント与えて、「やれ」
いやいや、苦痛ですって。
なんの教科でも、
これまでそういうのになじむ経験のなかった子にとっては、
とても難しいことです。
だから、最初が肝心。
そして、最初(あるいは、つまづくところ)に
何回でも立ち返ってあげること
そこを繰り返してあげることが、
指導者にとっては大事なんじゃないかと思います。

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