top of page

気力底なし宣言。

先月、東京にあるライブを見に行った。




Sさんというキーボーディストで、



裏方的な人だったので知名度は低いかもしれないが



多くの名演を残し、



まさしくレジェンドだ。






何を隠そう



かつてバンドでキーボードなどをやっていた(※アマチュアにすぎないが)僕にとっては



「一番好きなキーボーディスト」であり、




カセットテープ(←レンタル屋で借りたCDをコピーしたやつ)を



止め止め



しながら、その演奏を耳コピしていた



そんな若き日もあったんである。






もう結構なお年である上に、



病気をして半分引退状態だったが、



去年一回久しぶりにライブをやったとのこと。




もしかしたら、見逃したら心残りになってしまうかも・・・



と思い、はるばる東京に見に行ったのである。







ライブハウスは超満員だった。



前座には有名な人も出ていた。




前座3バンドのあと現れたSさん、



思った以上に体の不自由さが激しいのに僕は驚いた。




半身不随だった。





車椅子からピアノの椅子に座るのも3人くらいに支えられ、



そして何と右手が麻痺して動かないようだった!



脳卒中とかだろうか。






弾けるのか???



と思ったが、




演奏はバックバンドに任せ、



Sさんは歌のほうに集中してピアノは弾ける範囲で、という形だった。





なんとも痛ましく、またヒヤヒヤものでもあったが、





Sさん、結構弾いていた。





どうやら左手だけで弾いているようだった。



コード(和音)やルート音、フレーズだけでなく、



ソロすら果敢に弾いていた。




そしてしっかり歌い、たくさん喋っていた。







正直複雑な思いも去来したが、



しかし、すげえ、と思った。






ピアニストが自慢の右手を失うのだ。



その無念はいかほどだっただろう。




しかし、体をよじらせながら、左手だけ(と歌)でステージをつとめあげていたのだ。







僕も恥ずかしながら



「俺にはなんと足りないものばかりなのだろうか」とか



「歳をとると失っていくものばかりなんだろうか」とか、



そんなことを(しかも年々ますます)思ったり、嘆きたくなったりする。






でも、そういうのもうゼッテーやめよう



と思った。




ちらとでも思っちゃうことは仕方ないが、



そこはねじ伏せよう、と。







もう一つ。



Sさんの前に出てきたバンドたちはみなMC(おしゃべり)で



Sさんがいかに尖っていて、



粋で、



ぶっ飛んだ豪快な人であり、



お世話になったことを面白おかしく?話していた。





誠に失礼な言い方であるが



半身不随になってしまったこの老ミュージシャンが



たくさんの人に文字通り支えられてコンサートを企画してもらえるのも、



これまでの活躍の積み重ねの結果にちがいない。




めいいっぱい第一線で活動し、



仕事や人との交流を楽しみ、



自分の好きなことをやりまくり、やり散らかしてきたからであろう。





僕も、



まだ現役である今、



自分のやりたいことをめいいっぱい悔いなくやろう。




そう思った。







さあ



振り返りはとりあえず終わり。



今週も妥協なくがんばろう。



 
 
 

コメント


bottom of page