理屈は無力。
更新日:2月18日
最近生徒に怒らないようになった
とか前に書きましたが、
いやいや、実のところイライラすることは多々あります(苦笑)
いわゆる「トロい」人にイライラしてしまうのは、
考えてみれば理不尽で酷い話ですが、
人情なのかなとも思います。
私ももうそれは相当、イライラされてきたと思います。
例えば、目の前で「自習」していた中1のK君。
社会(歴史)の勉強と称して、授業中の板書を別のノートに書き直しています。
ただ書き写しているだけ。
おーおー、やってくれちゃってるなあ・・・
すぐ口出しをしてあれこれ「指南」したくなるのも人情。
でも、
彼の意志とか、現にやっていることは尊重しないといけません。
「なーんか、スカスカなノートじゃ~ん??」
とジャブを入れる程度に留めました。
帰り際に、
「よし、じゃあ今日勉強したところのクイズを出してあげよう!」
とお節介を開始。
「鎌倉幕府が国ごとに置いた役職は?」「えっ・・・」
「鎌倉幕府の将軍に忠誠を誓った武士をなんという?」「えっ・・・家来?」
「(笑)鎌倉幕府を倒そうとして承久の乱を起こしたのは誰?」「ん・・・」
「親鸞がひらいたのは何宗?」「えー・・・・・・しんごん宗?」
(以下省略)
周りも巻き込んで軽く笑いものにしてあげてから、
「この手の勉強ってのはなー、・・・」
とアドバイスを言いました。
まあ、一回のアドバイスで良くなりはしないだろうから、
なんべんも言っていかないといけませんが。
正しいこと、正しい方法、
理屈を説くだけで、相手が変わるなら苦労はしません。
そもそも「他人は変えられない」といいますし。
本人自身のリアルな失敗体験や成功体験、
周りの空気、手を変え品を変えての諦めない説得、
共感、
等々で時間をかけてジワジワ、変わるのを積極的に待つしかないのかなー、
と思います。

(朝6時半ごろ、河津町内にて。まだ寒いですが、もう春の陽気です♪)