ここ何年か、授業をするときには一番気をつけています。
もっと早くから気がついていればよかったです。
勉強に苦戦する子たち
まず、話している人の方を見ません。
目を見ません。
僕が話し出すと
重力に耐えかねるかのごとく
目が下に行ってしまいます。
残念ながら。
その度に
僕が話をやめ、
「おい」
と他の子が促したりして、ハッと前を見る。
それがしかし、何回か繰り返される。
(もともとちゃんと見える目がついているのに)
目で見ない状態で、情報をしっかりキャッチすることは
とても難しいことです。
その子に悪意もないのでしょう。
いつから始まったのか、
「わからない」に「わからない」が分厚く積み重なり
「どうせ聴いたって何ひとつわからない」
というマインドになったのでしょう。
かくして、
「授業は聴かないで下を見る」という姿勢が強化(繰り返し)に強化を重ねて、その子の「基本姿勢」として、骨の髄まで定着している。
ノートやプリントに、とりあえず写しはします。
汚い字で。
黒板に書かれた式や正解を、
とりあえず書き写します。
知識・情報はすべて右から左。
頭には何ひとつ入っていません。
解説の直後に類題をやらせても、
さきほどせっせと板書を書き写していたにもかかわらず
もう一度ゼロから、という感じで
まったくできません。
悲しいことに。
中学生段階でそうなっていると
治すのもなかなか容易ではありません。
ましてや成績など。
小学生で、もうそうなりかけの子もたくさんいます。
まずはそれを叩き直さないといけません。
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