3.79の100倍は、379。
3.79の100分の1は、0.0379。
さっぱり「?」「・・・」なその子は、
「小数」うんぬんより先に、
10倍、100倍・・・(1/10倍、1/100倍・・・)
というのがどういうことか、
概念としてわかっていないと僕は判断しました。
いや、結構いるんですよ。
中学生になっても、
「48×10」という計算を、
筆算で
解いちゃう子。
筆算なんかしなくても見た瞬間に「480」という答えが出せるものを。
大変な時間の無駄というだけでなく、
数学を勉強していて色々なところで支障が出ます。
まず、問題。
「6の10倍っていくつでしょう?」
(筆算とかして少々時間かかる)
そう、60ですね。
つまり、10倍というのはね、
数字が同じで、桁が一つ増えること。
それには、
お尻に0(ゼロ)を一つつければいい!
まずこれを覚えよう!!
そんな類題(アドリブ)をいくつかやりました。
その後、いよいよ本題、
「0.6の10倍はいくつでしょう?」
に。
混乱するその子。
色々助け舟を出し、
答えが6になることまでなんとかこぎつけたあと、
「さあ、じゃあここで小数点に注目してみよう」
と行くつもりでしたが、授業時間が尽きました。
結局、10倍なら小数点を右に1つ移動させればいいこと
1/10倍、1/100倍なら?
それらはまた次回にしよう。
まだるっこいと思うかもしれませんが、
大人には見ただけで解けちゃう問題にも、
「こんなのもわかんないのか?」というような問題にも、
子どもにとっての
つまづきポイントは
何か所も
隠れていたりします。
ウサギがぴょんと飛び越えてしまい、
存在すら気づかない溝や石や草も
カメにとっては難所であるようなものです。
そういうつまづきポイントを
一つ一つ納得させながら
飛躍なく
丁寧にクリアさせることが、
小学生の指導においては大切ですね。
Comments