昔々のそのまた昔、
私が大学でワンダーフォーゲル部、
略してワンゲルなんてのをやっていた頃。
毎回20kgの荷物を背負って
何日も歩くというのは、
それなりに大変なことでした。
ある日私は
良い歩き方のコツ、みたいなことを先輩に尋ねました。
パッキング(ザックに荷物を詰めること)のしかた、だったかもしれません。
すると先輩は、
いくつか一般的なアドバイスはしてくれた上で
「自分にやりやすいやり方ってのがあるから
自分で色々試してみるといいと思う」
みたいなことを言ってくれました。
会話全体の内容はもうはっきり覚えていませんが、
その部分は印象に残りました。
人に教えてもらって、
「おーっ、こうやるといいのか!目から鱗やー!!」
ということも必要ですから、
どこまでが教えてもらえることか、
どこからが自分で模索して知るべきことなのか、
その線引きは難しいですが、
自分で模索してつかむ割合が多い方が、
充実感
達成感
しっかりと自分の血肉となる度合い
は
大きいでしょう。
自己流で勘違いしたまま進んで失敗することもあるから
アドバイスも大事ですし、
人のアドバイスを聞く素直さも大事ですが、
自己流で失敗しても
それはそれでいい経験になるかもしれません。
少なくとも
先生だか先輩だかにおんぶにだっこなだけではダメですよね。
だから私は
基礎はガンガン教えるし面倒を見ますが
自習の局面では、基本面倒を見ません。
ダメな自習のしかた
ダメなノートの取り方
ダメな計画の立て方
そのようなものを説明してみせるマニュアル本は世にあまたあるし
(参考にしてもいいとは思います)
私にもそれなりに「こうしたらいいのではないか」という方法論、いや私のやり方はありますし、
いい勉強法を見つけるように促してはいきますが、
やはり最後は自分で、自力でつかまないと。
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