全国の都道府県で公立高校の入試が続々と行われています。
静岡県も、いよいよ今週木曜日が学力試験となります。
いよいよ本番!本戦!
という風に、中学生を教える塾としては煽り、ピークをもっていくべきなのでしょう。
・・・しかし、現状は、
「3月3日の学力試験は『本戦』でもなんでもない」
というのが事実。
なにせ定員割れしているのですから。
むしろこの入試に関して厄介なのが、
「本番が終わったらおしまい!万歳!」ということにならない点。
例えば大学入試。
大学入試が終わると大多数の受験生は、これまでコツコツ続けてきた細かい勉強、世界史や古文の暗記や論述問題の練習などに一気に終止符を打ち、参考書や問題集やノートもまとめて処分し、もう2度とそれをやることはないでしょう。
英検、資格試験、就職試験・・・みんなそうだと思います。
ところが、高校入試で扱われた勉強は、高校入学後も続くのです。
大学受験(→その後の学歴や就職や年収)や、もしかしたらそれ以外の人生を生きる力(→教養?考える力?)になるかもしれないから、続けていくものなのです。
高校入試になんだかどえらいピークのイメージを持つのは、もう誤りといわないといけません。
逆説的ですが、「本番」とは、毎回の定期テスト。毎回の勉強。
高校入試はほんとただの通過点で、その前も、そのあとも、コツコツコツコツ少しずつ続けていかないといけない、そんなイメージ。
気が付くとそのコツコツコツコツ、やってきたのと、こなかったとで取り返しのつかない差が開いてしまう。
で、外に出ると高校の勉強や大学入試はどんどん難しくなり、世の中はますます弱肉強食になっているという現実。田舎の中学生を取り巻くぬるい環境(※学校の批判ではありません)とのギャップ・・・。
明日から塾業界は新年度に入ります。
もっともっともっともっと、子どもたちに火をつけていかないとな、と思います。

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