かつて、私も定期テスト前に「予想問題」みたいなのを作ってやらせたことがありました。
どの教科も1けた台。そんなその子に、数学だけなら計算問題だけにしぼって何度も何度も何度もやらせれば点を取れないこともないだろうと。
苦心して問題を作りました(それも数バージョン)。
本人も「おっできるかも」みたいな感じになってきて、
結果、平均を超える点数を取りました。
本人は嬉しそうでした。
お母さまも大変感謝されました。
自分も、苦労が報われたと思いました。
これを成功体験にして、自信をもってくれて、今後の突破口になってくれたらいいな、と。
・・・
しかしその後その子が伸びることはありませんでした。
数学はどの学年も、計算テクニックを練習する1学期から、
2学期、3学期になるにつれ難しくなっていきます。
その子はどんどんついていけなくなりました。
平均超えのあの点数は悲しいくらい過去の栄光。
しまいに、「また予想問題を作ってください」とか言ったりして。
最後には、気持ちが切れてやめてしまいました。
あの子にはどうしてやればよかったかなあ、と今でも考えます。
今、「予想問題」を私が作ることはありません。
テスト前には少なくとも2時間は「対策」の時間を取りますが、
私がやらせる問題は、ひたすら基本・基礎。
しつこいくらい基礎・基本。
もちろん、毎回毎回の目の前のテストの成績が私たち塾講師の生命線。
でも、テストは一回で済むわけじゃなくて、
その後も続いていくものですから。
一発屋に先はありません。
「基礎をしっかり理解して点を取る」という王道を歩ませたいのです。
河津中は今日・明日が学年末テスト。
がんばれ!
基礎がしっかりしてなかった子は、また頑張りなおそう!!
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