そんな衝撃的なニュースが目に入ってきました(↓)
概要は・・・
埼玉県のNIE(教育の場での新聞の活用)運動の総会で、元小学校長が講演し、国の学力テストの分析に基づき、「ICT(情報通信技術)のデジタル機器は使える必要があるが、使えば使うほど学力が下がることが分かった」と指摘した、
というものです。
それ以上の詳しい内容は書かれていません。
でも同じ結果を示すデータは、結構あるようです。
「二〇一〇年にデューク大学がノース・カロライナ州の公立学校でノートパソコンを無料支給した生徒たちを調査したところ、結果はまったく反対だった。調査報告書には次のように書かれている。『家庭用コンピューター・テクノロジーの導入は、生徒の数学と読解テストの点数に、ささやかだが統計的に優位な悪影響を継続的に及ぼしている。(後略)』」
「二〇一五年、経済開発機構(OECD)の報告書は、『学校でコンピューターを頻繁に使用する生徒は、大半の学習できわめて劣っている』こと、テクノロジーはどの教科でも成績向上にまったく役立っておらず、裕福な生徒と貧しい生徒のギャップ解消にほとんど効果がない、と結論づけた」
(両方とも『アナログの逆襲』デイビッド・サックス著・加藤万里子訳、インターシフト、2018年より 傍線は坂内によるもの)
これは現場の学校・塾の先生に聞いたら、
(少なくとも)その多数は、うなずく結論なんじゃないかと思います。
僕も、まあ、否定派/懐疑派ですが・・・
古い人間としての偏見が入っている可能性を、僕は否定しません。
また、スマホの発する何かによって脳機能だか情緒だかが低下するというのは、今のところ確たる根拠はないと思います。
スマホでゲームやってる子どもたちの表情がうつろで怖い?
いや、漫画を読みふけっていた昭和の少年少女も同じ表情をしていたんじゃないですかね?
あと、
「役に立てる」ことができる、
ということも間違いないことだと思います。
大体のことは、
YouTubeや各種サイト・アプリ、
オンラインレッスン等を利用すれば
(玉石混合かもしれませんが)
教室に行ったり図書館に行ったりしなくても学習することができます。
モチベーションさえあれば!
昔、学校現場に立っていたとき、
良かれと思って用意した、評判のいいコンテンツに
生徒たちがまったく興味を示さず
泣きたくなったことが何回もありました。
塾講師になってからは、
モチベーションと、その継続の重要さを
身に染みて学びました。
結局そういうことが原因、
少なくとも一因、
なんじゃないかな。
ヒルガオの蜜を集めるアリさんたち。一生懸命働いているなあ。
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