俗にブーメランという言葉がありますね。
人を批判するために発した言葉が自分に跳ね返ってくることです。
私たち大人が子どもに対して発する批判やぼやきは、
往々にして
ブーメランになってかえってきます。
「今の子たちはハングリー精神がない」
「こいつら危機感ってもんがない」
「スマホとかゲームとか、安易なものに慣れきってる」
「車も恋人もほしくないっていうし、ヌルいなあ」
等々と批判がましく言う人たちは、
「安易なもの」「ヌルくなる環境」とかを与えてきたのは自分たち大人世代じゃないのかと(私もふくめてですが)ちょっと考えてみるべきではないか・・・
と思います。
「勉強に関する危機感がない」
私もそう思っていら立つことは、
未熟なもので、ままあります。
でも、
何事にも理由はあるし、
人には事情ってものがあります。
子どもの立場に立ってちょっと考えれば
高校入試が定員割れになっている現状をはじめ、
「危機感」とやらを持ちづらくなる要因なんていっぱいありますよね。
この塾にくる子たちの多くについて、
私の目に映るのは
「自信がない」
という現状です。
将来のことよりも何よりも
勉強に対して「わからん」が蓄積し、
毎日の授業もちんぷんかんぷん、
でもそれが何か良くないことのような気がするので
どこかビクビクしているような、
そんな現状です。
私だってときには厳しいことも言います。
でも、それよりは
なんとか励ましたい
(そうしないと成績の上がりようもないから)
という気持ちの方が大きいです。

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