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英語の「長文化」。

「法三章」という故事成語が好きです。




概要は、


「中国を統一した漢の劉邦(高祖)が、複雑かつ厳しい秦の法律を全部廃止して


『殺人は死刑、窃盗と傷害は程度により処罰。その3つだけでよろしい。以上!』


とした」


というお話です。




劉邦は農民から皇帝に成り上がった人物で、無学だったと伝えられています。



頭のいい人は法律とか制度とかを複雑に作りあげ、



何かと不自由で融通の利かない社会を作りがちですが、



そういうのを一刀両断!



みたいな小気味のいい話ですよね。




実際には漢帝国も



その後「三章」の法律だけでは運営できなくなるわけですが、




僕たちもときには本質や初心に帰って



シンプルに考えることが大事だと教えてくれる逸話です。








さて、



僕は毎年、全国の都道府県の英語の公立高校入試問題を解くことを趣味にしているのですが、



「文章が長くなっている」



これ感じます。



量が多くなっている。



重厚長大とでも言いましょうか。






A4の問題用紙びっしりの英文は、



僕たち日本語ネイティブを一瞬ビビらせるのに十分。





中身の文は、決して難しくはないのです。



あ、でも



やはり長い文が多くなっているかな。



接続詞や関係代名詞を使って。




あと、



長いのでちゃんとストーリーを把握しなければならない。



前後関係とか、因果関係とか。




知らない単語が出てきても、



文脈で意味を推測できるくらいに。






全国的にそうだし、



国語や社会も長文化がいわれているし、



大学入試も同じくなので、



これは対策しないといけないのです。




僕自身は



短くて簡潔な文章が好きなのですが・・・。







最近弊塾では英語の「精読」を重視しています。



教科書の本文を丁寧に和訳、



それを僕がチェック。




もちろん、最終的には



スピードをつけて「ななめ読み」ができるようになるべきですが、



その前に細かいところを正確に読めなければ、



正確に「ななめ読み」なんてありえない。





ちいちいぱっぱ、



なんとか、なんとなく



みたいな英語の力しかない子を、



弾(はじ)きにかかっているのかなあ。






弊塾は英語の指導にこだわり、



最近では手ごたえも結果も感じるようになりましたが、



全然安心していられる状況ではないのです。



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