いやな響きに聞こえるかもしれないけれど、
僕は、経験から、真実だと思います。
「必要に迫られなければ学ばない」
といってもいいです。
「これ楽しい」「これ好き!」「禁止されてもやりたくなっちゃう」
そういう場合を除いて。
子どもの素直さは、
幼児のときには
親ふくめ大人のいう通りにしないと生きていけない状況だった
その名残りだと思います。
大きくいえば、
「必要」ゆえのものといえます。
習慣化は、
ある意味
自分を「だます」ことに成功した結果です(笑)。
「毎日10分英語のリスニングをしないと落ち着かない」
となるには時間もしかけも必要で、
すぐにはそこに到達できません。
英語、算数、数学
色々なことが覚えられない
浸透しない
そういう子たちがいます。
たくさんいます。
往々にして、まじめないい子たちです。
丁寧に何回も説明しても、なかなか浸透しません。
指導者の側は
「なんじゃこのゆるふわな連中は!?」
という感じでどうしても腹立たしくなり、
「今の子たちはなんでも便利なものが与えられているから/なんでも世の中や大人たちにやってもらってしまっているから/『そのままでいいんだよ』と言われていい子いい子されているから、
覚えなくても困ることがないんだ」
とか言ったりします。
そうなのかもしれません。
でも、それを言っても始まりません。
教師は、
教室内の授業の間だけでも
「わからないと困る」
状況を作り出すしかないんじゃないだろうか。
それが僕の考えです。
言葉は往々にして無力です。
わからない子に説明に説明を重ねても大体わかることはないし、
説教してその場は神妙になってもその後改まることは極めて少ない。
僕は極度の口下手なので、
そのような状況になると
さっさと説明も説教もあきらめます。
(補助的には使いますが。)
どう困らせようか、
と考えます。
あ、
脳みそを絞ったり頭を使ったりせざるを得ない状況をどう作ろうか、
という意味です。
もちろん
恫喝
罵倒
冷笑
体罰
なんてのは論外ですから。
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