熊。
- orangejuku
- 10月30日
- 読了時間: 2分
今年は熊のニュースがとても多い。
山歩きが一応趣味の僕も関心を持たずにはいられないし、
現状山はしばらくやめておこうかなと思わずにはいられない。
自衛隊を投入するなりして駆除せよ、
という意見も妥当だと思う。
ネットの、例えばニュースのコメント欄には
しばしば感情的な書き込みも多いが、
(例えば「共存など無理。さっさと駆除しろ」「自分の家族がやられても平然としていられるのか」とか)
まあ、それも理のあることだと思う。
それでも
どうしても、ちょっと引っかかるのが、
「人間は文明社会に生きているのだから、熊などいてもらっては困る」
「山菜や天然キノコなんかなくたって死にはしない。スーパーに行けば美味しい野菜がいっぱいあるし。わざわざ山に入るほうが悪い」
といった趣旨の意見だ。
なんというか、
都会に引きこもってしまおうとしてません?
都会というコンフォート・ゾーンに。
そして自然への嫌悪感。
重ねて言うけど、
熊が人間に被害を与えるようになった今、こっちだって生きるために戦う(駆除する)ことは当然の当然だと思うし、
自然が甘っちょろいものじゃないことは、その通りだ。
(でもそう言い募る都会の人は、「自然が甘っちょろいものじゃない」ことを、どれだけ実感・想像して言っているのかなあ。)
そうそう、別にアウトドア好きでもない人に、「自然はいいぞ。大自然の中に行ってみろ」なんて言うつもりももちろんない(笑)。
ただ、
人間も自然の一部なわけで、
「スーパーの野菜」だって山や川の恵みを利用して作られているわけで、
山や川、海は現に私たちの隣にある。
それがないと人は多分生きていけない。
人類はスマホやコンテンツだけで生きてはいけないと思う。
都会の人間だから山や川、海に関われない(僕だってそうだ)にしても
山や川や海、そこに関わる人々に
もう少し想像力?や敬意?を持ったらどうだろうか、
と思ってしまう。
また言うけど、
攻撃を受けているのだから対策や反撃(駆除とか)は当然だ。
ただ、原因とか有効な方法とかは、
冷静に考えなければならないわけで、
そうしないと悪循環になってしまうと思う。

天城山のブナの木。伊豆の山もいいですよー(熊は、基本的にいない〔だろう〕ということになっています。)



コメント