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【三語短文の指導】道化師坂内

弊塾小学部、国語の授業で行っている「三語短文」。





「実現・整える・変化」



の三語を使って25字以内の一文を作ろう、



なんて言われても固まってしまう子は、やはりいます。






そういう子に対しては、



様子・タイミングを見計らって、一緒に考えてあげることにしています。






一緒に頭を絞りアイデアを考える、おおげさな演技つきで。








まずは



「どんなお話が浮かぶかい?」



というところから入るのが定番です。






するとまあ、



「夢の実現変化して、整える



なんてのしか出てこないこともしばしばです。






トホホ・・・



言葉の上っ面をなぞっているだけ。



なんともまあ貧相な(涙)・・・



とか、文句も言っていられませんのです!





その子のアイデアを生かしにいくのです!







「ほー。ほな、もっと具体的にいこか。これは、主人公は誰誰の夢かい?」



と。






すると、「私」とか「私の夢」とか、返ってきます。



一歩前進!






そこでまた僕が暑っ苦しく、



「なるほど!〇さん(その子)に夢がありましたと。ほんで?」



と促していきます。







すると、「私の夢が、変化して・・・」



やっと話が具体味を帯び始めます。







で、僕は



「なるほどなるほど!続けて続けて!お題に関係なく頭に浮かんだお話を言ってごらん。あ、ちょっと待って。僕書記するから」



と演技を続けながら煽ります。


僕が「書記」したメモ。






「・・・私の夢が変化して・・・新しい夢を考えて・・・整えた」




あともう一歩!







「おおー!お話になってきたね。じゃあさ、『整えた』っていうのは、何を整えたってことかな?」






・・・(以下略)・・・






う~ん、うざい教師だ(汗)。





まあそんなやり取りの末に、



できあがった文はこれ☟







ふう。



疲れた(いい疲れですが)・・・。






なかなかの出来じゃないですか?



僕が手を貸した度合いは、6~7割、かな。



でも、アイデアはこの子の中から湧いてきたものです。






僕はアイデアが湧くのを手伝ったのと、



形を整えるのに手を貸した、



ということになりますかね。







国語の力は、論理の力ではありますが、



やはり気持ちや場面などを想像する、いわば



情緒的な力



も大事だなあ、と思う今日この頃です。







そうしないと、



おせっかいだけど



現実の生活も、貧相なものになっちゃうんじゃないだろうか。

 
 
 

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