砂上の楼閣。
- orangejuku
- 11月12日
- 読了時間: 2分
「テストで点を取らせることが塾の存在意義だ」
そう言われたら、まあ反論できない気はしますよね。
昔は僕も、その観念に(誤ったあり方で)囚われていました。
テスト前の2週間の授業は、「テスト対策」。
テスト内容の復習とかをたくさんやろうと決めました。
どこかの塾さんが言っていたことを参考にしたものです。
確かにそれは望ましい姿。
でも、たかが週一回の授業でそんなに進めるわけはありません。
そこで、
授業はなるべく先へ先へ、急いで進めていました。
その単元で「あまり問題にならなそうなところ」は、しばしば飛ばしました。
今思えば、
そういうところの多くは地味だけれど「基本」であり、
その単元の根本の理解に欠かせないところばかりでした・・・。
テスト前に
「ここだけでもやっとけば少しは点になる」と、
「要点」の反復練習や暗記みたいなことも課しました。
「ここだけ」?
そんな都合のいいもの、ありはしないのに。
「とにもかくにもテストで点を取れば、成功体験になる!」
という考えでした。
でも「成功」?
勉強に苦戦する子たちは、そんなせこい「テスト対策」をしても、青息吐息のテスト結果でした・・・
反復とか暗記とかで突っ込んだ知識やテクは、
1か月もせずに砂上の楼閣のごとくボロボロと崩れ去り、
悲しいほど何も残りませんでした。
その後も一貫して低空飛行・・・
そんな失敗、たくさんしてきたなあ(涙)
同じ轍は踏むまい、と肝に銘じています。
でも、
僕が言うのもなんですが、
そんな風に中学時代を過ごして卒業していく子
全国にいっぱいいるんじゃないかなあ・・・




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