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砂上の楼閣。

「テストで点を取らせることが塾の存在意義だ」



そう言われたら、まあ反論できない気はしますよね。





昔は僕も、その観念に(誤ったあり方で)囚われていました。







テスト前の2週間の授業は、「テスト対策」。



テスト内容の復習とかをたくさんやろうと決めました。



どこかの塾さんが言っていたことを参考にしたものです。





確かにそれは望ましい姿。



でも、たかが週一回の授業でそんなに進めるわけはありません。






そこで、



授業はなるべく先へ先へ、急いで進めていました。




その単元で「あまり問題にならなそうなところ」は、しばしば飛ばしました。





今思えば、



そういうところの多くは地味だけれど「基本」であり、



その単元の根本の理解に欠かせないところばかりでした・・・。








テスト前に



「ここだけでもやっとけば少しは点になる」と、



「要点」の反復練習や暗記みたいなことも課しました。






「ここだけ」?



そんな都合のいいもの、ありはしないのに。







「とにもかくにもテストで点を取れば、成功体験になる!」



という考えでした。





でも「成功」?



勉強に苦戦する子たちは、そんなせこい「テスト対策」をしても、青息吐息のテスト結果でした・・・





反復とか暗記とかで突っ込んだ知識やテクは、



1か月もせずに砂上の楼閣のごとくボロボロと崩れ去り、



悲しいほど何も残りませんでした。



その後も一貫して低空飛行・・・








そんな失敗、たくさんしてきたなあ(涙)



同じ轍は踏むまい、と肝に銘じています。






でも、



僕が言うのもなんですが、



そんな風に中学時代を過ごして卒業していく子



全国にいっぱいいるんじゃないかなあ・・・


ree

 
 
 

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