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【テスト前】ワークを3周?

テスト勉強で、



「学校のワークは最低3周はやりなさい」



などという塾の先生、結構います。





その進捗をチェックする先生もいます。





この「3」周、というのは何か根拠があるのでしょうか。







あながち間違ってはいないと思うんです。



「量は質に転化する」という考え方自体は。







何を隠そう僕も、塾を始めた初期のころ、



誰かの影響で



「テスト前にはこういう指導をすればいいのか」



と思ったこともあるのです。







でも、始めてみてすぐに



それが



少なくとも僕の教室では、非現実的であることを悟りました。





学校ワーク



国社数理英



かなりの量です💦






それを3周?









それに本当にそれは有効なの?





問題の中には、



「いや、いくらなんでもこれはもうわかってるから」



というのもあるでしょう。



もう答えを覚えてしまっているのもあるかもしれない。







それに、



先生に「3周必須」と迫られたら、



「終わらせることが目的」



になってしまいませんか?




(形だけでも、機械的にでも)済めばOK!と。









ええ、



音大に挑む受験生なら、



ピアノの練習を



3回どころか、何度も何度も何十回もやるでしょう。


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出典:『セロ弾きのゴーシュ』(宮沢賢治作・赤羽末吉画、偕成社、1989)








大事な試合を控えた選手だったら



シュートの練習を呆れるほどやり続けるでしょう。







でも、



ここの練習が必要」



というポイントを絞って、



そこを納得いくまでやるのでは?



それが自分で考えたにせよ、コーチに言われたにせよ。


きっと、「3周指導」で成果をあげている先生は、そのポイントをしっかり押さえさせることに成功しているのでしょう。






そんじょそこいらの、



将来へのモチベーションなどまだあるわけもない中学生に、



機械的に、「3周やれ。チェックするぞ」と課したらどうなるか?






「この苦役、なんとか早く済まそう・・・」



ってなるのでは?




それもいい試練?



いい修行?




まあ、実のところその可能性も否定はしませんが・・・









自主性をもって勉強しなければ、長い目で見て、成績なんて上がりません。





僕の役目は、



その前段階というべきか、



基礎・基本を徹底させること。




それが徹底していない子には、



何度も何度も何度も何度も何度も何度も



繰り返し練習を課します。





そこから先は自分でやるべき。



と僕は思います。







河津中はあさって「実力テスト」。



ま、がんばれ!

 
 
 

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