【最近読んだ本】「地方議会なんて雑魚だから」
- orangejuku
- 2 日前
- 読了時間: 4分
最近、こんな本(↓)を読みました。

隣町の本屋さんに激推薦されて読みました。
この本屋さん、「他人事ではない」と強く感じ、
知り合いの町職員や町議にも勧めたり配ったりしているそうです。
著者は東北の河北新報新聞社の記者。
裏表紙にはこうあります。
「福島県のある町で、『企業版ふるさと納税』を財源に不可解な事業が始まろうとしていた。著者の取材から浮かび上がったのは、過疎にあえぐ小さな町に近づき公金を食い物にする『過疎ビジネス』と、地域の重要施策を企業に丸投げし、問題が発生すると責任逃れに終始する『限界役場』の実態だった。」
地方の小さな町は過疎にあえぎ、新しい事業を行おうにも人手もノウハウもない。
そこに近づいてくるのが地方創生を手がけるという都会のコンサルタント企業。
両者の癒着
不公正な「入札」
寄付金の還流
民意に添わない雑な事業
そして、空洞化する「地方自治」の精神
・・・
そういう実態を、福島県の小さな町の取材を通して描き出しています。
取材の過程で匿名の提供者から入手した録音では、
そのコンサル会社社長が
「なぜか寄付するんだけど、あべこべもうかっちゃう事業なんですよ」
「地方議会なんてそんなものですよ。雑魚(ざこ)だから。俺らのほうが勉強しているし、分かっているから。言うこと聞けっていうのが本音じゃないですか」
「無視されるちっちゃい自治体がいいんですよ。誰も気にしない自治体。誰も手をつけないやつ。でももうかるっていう。過疎債ってあるんですよ」
などと衝撃的な本音を堂々と語りまくっています。
その町についての記事(録音もYouTubeで公開)は大きな反響を呼び、
その社長は退任
町長の交代や事業の中止、という結果に落着しましたが、
このようなことは氷山の一角ではないか、
と著者は書いています。
・・・・・
ふっと、5年前の自分を思い出しました。
塾の今後を考えると不安や焦りばかりが募る。
しかし自分ひとりでは能力も余裕も限られ、打つ手が見当たらない。
そんなときにネットか何かで見つけたのが、
「高校部を強化しましょう」
とうたう塾経営コンサル会社。
恥ずかしながら、恐る恐るですが、飛びつきました。
これでうちの貧弱な高校部も強化できるのでは、と。
担当の方がつき、色々提案が始まりました。
こんなコースを設けましょう。
弊社のこんなコンテンツを使っていきましょう。
募集のためにイベントを打ちましょう、と。
言われる通り準備を始めながら、僕は違和感しかありませんでした。
都会ではそうするのかもしれないけど、
こっちでそれをやっても・・・💦とか。
すべて不慣れな話。
お金も、かかります。
それでも、ここは挑戦する時かな、と自らに言い聞かせていましたが、
ある朝目覚めて、「これはやめよう」と思いました。
布団の中から担当者の方にメールを打って、
諸事情のためちょっと見合わせたい旨丁重に伝えました。
・・・・・
お恥ずかしい話です。
塾経営コンサルが悪いのではありません。
焦ったあげくに他人に任せて安心しようとした僕、
考えもせず身の丈もあわないことに飛びつこうとした僕
が悪いのです。
失敗したら、それも「経験」になったかもしれない。
でも、相当高い「授業料」になったことは想像に難くありません。
話戻りますが、『過疎ビジネス』でも、
筆者が批判しているのは
「地方議会なんて雑魚だから」とうそぶくコンサル側よりもむしろ、
それに飛びついた町(の幹部)側
のほうです。
そっちの方に「疑惑の本丸」「ガバナンス不全」「限界役場」と憤りを込めています。
「あとがき」で著者はこう語ります。
「何が必要か。どこぞの他人が語る物語に寄って立つのではなく、これがそれだと信じられる必然的な何かを、これこそが地域で生きる喜びだと言える行動と営みを、自分の胸に手を当てて考え、繰り返し問い直すことだと思う。そして、無力を悲観せずに社会の問題を自分事として引き受ける、そんな人間の意思を、私は書き伝えたい。」
と。
感動的なくだりですが・・・
そもそもこのような醜聞が起こるもとになった
過疎
地域の人材不足
この大きな根本の問題に対してどうしたらいいのか。
その答えを提案などしてはくれません。
自分で考えろよ。
安易な答えなんかないよ。
ということなんでしょうね。
僕は、自分と勝手に重ね合わせて、そんなことを思いました。
さあ、明日もがんばろう♨
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪



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