宣告
- orangejuku
- 7月2日
- 読了時間: 2分
僕は長年歯医者さんにかかっています。
若い頃の不摂生が祟って、歯周病から始まって
恥ずかしながら歯はボロボロです。
10年以上前に「改心」して、
以来毎日欠かさず一生懸命歯のケアを続けています。
衛生士さんや先生は
「死ぬまでよくなることはないけれど」
という前提の上で、
少しでも今の状態を保ったまま歳を重ねていけるように、
色々助けてくれています。
「死ぬまでよくなることはないけれど」
僕はそれを残酷とは思いません。
本当のことを言ってくれてありがたいと思います。
ときどき凹むけど。
(例えば「残念だけど、〇〇の歯がまたちょっとグラグラしてきてるかな・・・」とか言われると、「毎日これだけがんばってるのに泣」、と思って凹みます(笑))
ある程度大きくなってから入ってくる子を教えるとき、
場合によっては保護者様に
僕も宣告します。
「受験までに間に合わないかもしれませんが」
とか。
受験までに間に合う、とは
「塾に入ったらみるみる勉強が追いついて、1~2年後には高校受験で稲高なり下高なり伊豆伊東高なりに入れるまでになる」
ということです。
そんな保証できるもんか。
勉強がわからない、というのは根の深いことなのです。
たぶん小学校のどこかで始まって、
そこから雪だるま式に負の連鎖が重なって、
本人にも「逃げ」とか「話を聴く姿勢がない」とか「形だけやる」とかの行動・思考パターンがしっかり染みついてしまっている
もちろん諸単元の基礎基本もごっそり抜けている
そんなのが5年とか6年、積み重なったのが現状(多くの場合)。
それを週1回、もしくは2回、あるいは3回のレッスンで
取り戻そうとするのは、なかなか、困難です。
「ビリギャル」さんは、
本人に強烈なモチベーション(父親を見返したい)があって、生活を勉強に全振りする犠牲を払えたから
「慶應大学逆転合格」なんて奇跡が叶ったのです。
そんじょそこらの中学生にそんなモチベーションなんてあるものか。
「塾屋がそれ言う?」
うん、僕は言います。
その上で、
「基礎からやりましょう」
「そのほうが、中学卒業した後少しでも残るものがありますから!」
そう保護者様にお伝えすることにしています。
ダークな話?
いいえ、そうは思いません。
大いに意味のあることだと思って、そう伝え、指導しています。




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