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【僕は信じる】(冷静に)読めばわかる。

「だいちさんの学級ではリサイクルのためにプルタブを集めています。集め始めて10日目で450枚集まり、25日目には500枚になりました。集め始めて10日目の枚数は、その後の15日間で集まった枚数の何倍ですか。」




弊塾で使わせていただいている某教材にある



小学校中学年向けの問題のひとつ。



(数字等は変えてあります。)





毎年悩む子が続出し(一部ではありますが)、



迷回答・珍回答が続出する問題です。



「難問」です。



「え?なんで?」と思われるかもしれませんが・・・






350を10で割ったり、15で割ったり、



500を450で割ったり



・・・






つまりは、



問題文が読めていない



ということに尽きます。





で、



問題の意味がよくわからないまま、「何倍ですか」とあるから割り算だろうと、テキトーに数字を投入!



つまりあてずっぽう・・・







文章が読めていない。



小中学生指導の大きな大きなテーマです。



なかなか容易ではありません。



たぶん僕だけでなく、全国どこの学校や塾も同じだと思いますが・・・。


ree





「何を、何で、割るの?」



「450を・・・」



「いや、数じゃなくて、そもそも『何』を割るかということ。例えば、『お姉さんの持っているカードの枚数を』、とか。数は後から調べればいいから。『何』を、どういうものを、『何』で割るのか?わかったら教えてくれる?」



みたいな指導を先日はしました。








「集め始めて10日目の枚数」を、「その後の15日間で集まった枚数」で割る、



ということがやっとわかっても、



安心はできません。





「その後の15日間で集まった枚数」というフレーズがすぐにわからない子が多いのです。



じゃあそれがいくつか、となると



無茶苦茶な数字(15枚、とか、500枚、とか)をかましてくる子多数です。






皆さんだったらどう対処しますか?



どう説明しますか?










僕は、



そこで凍ってしまう子がいたら、基本的には






放っておきます。






「わかったら教えて」、と。










冷静に考えれば絶対にわかるはずだから。



下手な言葉を連ねたら逆に混乱してしまうかもしれないから。



教師の感情(「なんでわからん!」とか)とか入ってしまったら最悪です。






で、引き算をして「50」という数字を持ってくれば、



ちょっと緩んだような表情で



「でしょ?」



と言ってあげる。






なーんだ。なんてことねえじゃん!んなん、ちょっと考えりゃわかるじゃんか!!



と思ってもらいたいなー、と思って。

 
 
 

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