テスト勉強のしかた
- orangejuku
- 5月15日
- 読了時間: 4分
「勉強の仕方がわからないようで・・・」
「テスト勉強のしかたをアドバイスいただきたいです・・・」
学校の先生でも塾の先生でも、
そんな質問を(とくに保護者様から)受けることが絶対あると思います。
実はなかなか難しい質問ですよね・・・
参考書・問題集は何がいいか、
手でノートに書いてやるのがいいのか、
何か強力なマル秘テクニックがあるのか・・・
そういうことを張り切って答える先生もいると思いますが、
なんか違う気もします。
でも、保護者様の悩みはもっともです。
ご期待に応えられるかわかりませんが、
塾屋らしく、
「テスト勉強、どうすればいいのか」
を正面から論じてみたいと思います。
いきます!
(① テスト勉強には2ステップある)
「テスト勉強」、というと多くの人が
「問題を解いて練習する」
ということを思い浮かべると思います。
でも、ちょっと待ってください。
例えばサッカーをまったくわからない子に、
「今から15分リフティングの練習やるぞー。とにかく量こなせー。量だ量。はじめ!」
と言っても困ってしまいますね。
チームの他の子と同じように練習させる前に必要なことがありますね。
そう、
まず「どうやるか」を教えること。
テスト勉強も同じで、
「練習」の前に、「理解」という段階が必要です。
この2ステップを意識し、分けることが、必要です。
(②ステップ1:理解)
たとえば数学、「正負の加減」の単元の問題を
あなたは試しに解いてみたとします。
3-5=2
-5-4=-1
-5+2=7
おやおや、ひどいもんだ。
全部間違いですね。
あなたは答え合わせをして、そこには赤で✘がつけられたことでしょう。
今あなたがやらなければならないことは何か。
(と中2の授業で聞いたら、「答え(正解)を書くこと」という返事が返ってきて、場が笑いに包まれました。赤で「-2」とか書くアレですね。正直でよろしい。)
正負の足し算・引き算のやり方を理解する(理解し直す)ことではないですか?
やり方
ルール
原理
とにかくそういったものがわかっていないのでは、
いくら量こなそうが、永遠にその単元の問題は解けません。
ノートか何かに
「- - → - 数字は足す」
「- + → 数字の大きい方のプラマイ 数字は引き算」
とか、自分の手で書きながら、
確かめながら、
覚えないといけません。
英語の三人称単数の規則、江戸時代の改革の内容、原子と分子・・・
みな同じです。
まず、自分がちゃんとわかっていないやつにちゃんと向き合って、教科書見ながらまとめたりまとめ直したりとかして、よくわからないなら資料集を見たりYouTubeやネットを見たり人にきいたりして、「理解」をする。
ここを「形だけ」のものにしてしまったら意味がありません。
そのやり方?
う~ん、
そこなんですけど、
それは自分で考えてください。
ごめんなさい。
でも、自分でやらなくちゃ。
自分でもがかなければ。
自分流の方法を築かなければ。
(②ステップ2:練習)
あなたは教科書相手に格闘して、
「なるほど」と理解できました。
Good job!
しかし、人間は忘れる生き物です。
それに、
時間の限られた「本番」のテストで
「え~っとぉ、--は、-で、数字はぁ・・・」
なんてゆっくり思い出しているようじゃ困ります。
「-8+3」とあったら瞬時に
-5!
という答えを繰り出せるようになるまで、
体に染みついていなければ意味がありません。
その段階に達したあなたを鍛えるために、問題集はあるのです。
2つ目のステップ、「練習」
「定着」ともいいます。
あなたは1つ目のステップの「理解」の内容を確かめながら、
ときにはステップ1に戻ったりしながら、
たくさん問題をこなしてください。
「量こなせ量」です。
そうやって骨身に染みついた基礎の内容がもとで、
応用やハイレベルの問題も解けるようになります。
(③まとめ)
そういうわけで、テスト勉強がしっかりできていないのは、
①「理解」がちゃんとしていない
②「理解」はしたかもしれないが、「練習」が足りていない
③「理解」も「練習」も足りていない
のどれかになると思います。
順番的には、「理解」が先です。
問題を解いていると、「やってる感」があるかもしれませんが
その前の「理解」がなければ
図面も引かずにえっほえっほ穴を掘っているだけのようなものです。
それでも汗をかいてそのときは気持ちよくなって、しかし何も残らなかった・・・
て、それは悲劇ですね。
最後にもう一つ。
「テスト前になったらテスト勉強をやればいい」
じゃないですよ。
そんな考えでいったら、
大体間に合いませんよ。
普段の授業、
それが大切なんですよ。
「テストがんばれ!」と僕はあまり言いません。
普段の勉強(授業)、どうかしっかりやってください!
お読みいただき、ありがとうございました!




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