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一時間でたった一問でも

主に小学生や高校生の、算数や数学の授業ですが



一時間塾にいて、



たった一問しか



解けないで帰ることがままあります。




結構あります。







文章題だったり、もっと基本的な問題だったりしますが、





多くの場合、



応用だからできないとかじゃなくて、



大事な基礎がガバッと抜けているんです。





それがわかると



僕も進みを止めます。





今日はこの一問に専念させよう、と決めます。






子どものほうはもどかしがっていて、



「答え」とか「式」とか教えてもらいたがったり



「説明」してもらいたがったりします。




でも、



そこで焦って僕がペラペラと説明してしまっては



台無しです。






しばらく「考えてみ」と言って突き放します。



それでも途方に暮れて聞きにきたら、



少しずつヒントを出します。




「聞きに行く」という行動を起こしたことに対しては、



報いてやらないといけないですからね。





それでも、楽をさせてしまってはいけないと思うので。



部分的には「塩対応」ぽくなってしまうこともあります。





ついに正しい解き方を見つけるに至ったときには、



僕なりのベストを尽くして



大げさに褒めます。



(褒めるのがうまい自信はあまりないのですが・・・。)







なんとかして



何が何でも



考えに考えて、「そういうことか」と納得して、自力で解けた感



を持ってほしいな、と思って。






中学生でもたまにあります。







そりゃ、時間は有限。



限られた時間にたくさんのことをサクサクと、バリバリとやれるのが理想には違いありません。



でも、中身が伴っていなければ意味がない。






むしろ



勉強苦戦組の子に対しては、



「テスト」とか「成績」とか、「効率」とか「時間」とか、そういうプレッシャーを忘れてもらうことがここでの僕との授業の時間の大事な意味かも、



と思ったりさえもします。



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