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分厚く分厚く分厚く

個人向け、塾向けの学習システム(学習コンテンツ)。



たくさんあります。





そういうものの中に、



「問題への回答状況に基づいて、各生徒の理解の弱い個所をAIが把握し、それを補強する問題を出していきます。それを繰り返していくことによって、弱点を克服し、成績向上に導きます」



みたいなうたい文句のものがありますね。




なるほど魅力的です。








例えば英語(中2)、



接続詞・・・理解度(以下略) 73%

不定詞・・・67%

動名詞・・・19%



などと明快にデータが出るのかな。



そしたらそれに基づいて



「動名詞が弱いね。次はそこをもう一回やろう」



という風にことが運ぶ。




人間の頭脳では把握しきれないことを、



AIなら正確に把握できる。



これは効果的だろう、と。









でも・・・



思うんです。



これは経験に基づいて。







英語に苦戦する子は、



「接続詞はわかっているが、動名詞はよくわかっていないから取れない」



とかじゃなくて、たいてい



「1年生のはじめのところからちゃんとわかっていない」



のです。





ほんとうに最初の、



アルファベットの読み方もわかっていないし、



英語の語順というものもわかっていない。






その上に、



超基礎、大事な大事な文法(時制)知識に



あちこちペンキの塗り残し



ムラ



すき間



乾いていないところ



がある。




そこを放っておいて、




上に色が乗るはずもない








だから、



接続詞だー動名詞だー



些末なことを言う前に、



まずは1年の復習(主に時制)をしなければならない。






完璧にマスターしなければならない。







過去か現在か未来か



beか一般か



否定文か疑問文か



はたまたcanかwillを使う文か



あるいは命令文か


・・・




同時並行でアルファベットの読み方。



英語の語順。



はたして穴だらけ。



不十分。




それならまた次も同じことを繰り返しましょうと。







何回も何回も何回も何回も何回も



分厚く分厚く分厚く分厚く



塗り直し、固まって冷えるのを待つようなイメージ。







そこがしっかりすれば、



それは見てわかります。



そうしたら次のステップに進んでいけます。








今学校の授業でやっているところに追いつくことよりも



そっちが急務。




悠長に思えるかもしれませんが(僕だって焦りもしますが)、



他に道はないと僕は思います。



そういう大ざっぱというかアナログなことは、AIにはできるのかな?


ree


 
 
 

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