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大事なことは「式」じゃない。

算数や数学の文章題があると、



「ちゃんと式を書け」



と僕ら誰しも言います。






でも、



それがむしろ



子どもに変な枠をはめ、頭を固くしてしまうことがよくあります。








例えば、先週、こんな問題に苦しんでいた子がいました。



「94をある数でわったら、商が4であまりが2になりました。ある数はいくつですか。」






これ



式を書くの、結構難しいですよね。






大人ならわかります。



(94-2)÷4、と。



でも・・・





僕はその子に言いました。



「どんなやり方でもいいから答えを出してごらん」



と。





しばらくして持ってきた答えは、「54」



「よし、じゃあね、合ってるかどうか一緒に確かめてみよう。94を『54』で割ってみるよ・・・



ree



うーん、



1あまり40!



だいぶ違うみたいだねえ。もう一回考えてみよう」








しばらくすると、



「24」という答えを持ってきました。




「よし、じゃあこれも確かめてみよう。94÷24は・・・



ree


3あまり22!


(実は惜しいんだがな。)まだ違うみたいだね。もういっちょ!」






しばらくして、「23」という答えを持ってきました。


ree


「4あまり2!正解!!やったねOKベイベー!!!」



見ていた子の中には拍手をした子もいました。






それで終わりにしました。



式は?だなんて野暮なことは無し。



その方が楽しいじゃないですか。










「式」は確かに人間の英知。




でも、それは抽象そのもの。





式を作る前に、



作れるようになる前に、



泥臭く、



あーでもないこーでもない、



これとも、それともこうか、



と試行錯誤する経験がないと、意味がない




そう僕は思います。

 
 
 

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