大事なことは「式」じゃない。
- orangejuku
- 1月28日
- 読了時間: 2分
算数や数学の文章題があると、
「ちゃんと式を書け」
と僕ら誰しも言います。
でも、
それがむしろ
子どもに変な枠をはめ、頭を固くしてしまうことがよくあります。
例えば、先週、こんな問題に苦しんでいた子がいました。
「94をある数でわったら、商が4であまりが2になりました。ある数はいくつですか。」
これ
式を書くの、結構難しいですよね。
大人ならわかります。
(94-2)÷4、と。
でも・・・
僕はその子に言いました。
「どんなやり方でもいいから答えを出してごらん」
と。
しばらくして持ってきた答えは、「54」。
「よし、じゃあね、合ってるかどうか一緒に確かめてみよう。94を『54』で割ってみるよ・・・

うーん、
1あまり40!
だいぶ違うみたいだねえ。もう一回考えてみよう」
しばらくすると、
「24」という答えを持ってきました。
「よし、じゃあこれも確かめてみよう。94÷24は・・・

3あまり22!
(実は惜しいんだがな。)まだ違うみたいだね。もういっちょ!」
しばらくして、「23」という答えを持ってきました。

「4あまり2!正解!!やったねOKベイベー!!!」
見ていた子の中には拍手をした子もいました。
それで終わりにしました。
式は?だなんて野暮なことは無し。
その方が楽しいじゃないですか。
「式」は確かに人間の英知。
でも、それは抽象そのもの。
式を作る前に、
作れるようになる前に、
泥臭く、
あーでもないこーでもない、
これとも、それともこうか、
と試行錯誤する経験がないと、意味がない
そう僕は思います。



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