気持ちいいリズムで毎日を♪
- orangejuku
- 5月13日
- 読了時間: 2分
新聞を整理していたら
下のような記事を見つけました。

「歩きスマホ」の危険性を指摘している記事です。
これによると、
京都大学の野村泰伸教授(医工情報学)らのチームの実験の結果、
歩きスマホでゲームをしてもらったグループ(※室内で)は、歩行の安定性を反映する指標の数値が明らかに低下した、と。
野村教授は
「周りをよく見れば大丈夫と思うかもしれないが、歩きスマホが人間の歩行自体に影響を与えていることを理解してほしい」と話します。
とのこと。
僕にとって興味深かったのはその先です。
そもそも「歩行が安定している」というのはどういう状態なのか。
「安定した歩行と聞くと、常に規則正しいリズムで歩くようなイメージを持つが、実際はそうではない。規則正しさの維持ではなく、リズムが『ゆらぎ』を持っていることがポイントだ」と野村さんは指摘します。
というのです。
ゆらぎ!
健康な人の歩行では、片足が地面に着いた後、もう一度同じ足が接地するまでの「1ストライド」のリズム(歩行周期)は常に変動し、ばらつきがあります。ただし、ばらつきはランダムではなく、歩行周期が一度長くなると次の一歩も長くなりやすく、逆に一度短くなると次も短くなりやすいというゆらぎが見られます。
へえ。
実験では、「歩きスマホ」をしてもらったグループだけ、そのゆらぎがなくなっていたそうです。
脳の情報処理力がゲームに割かれ、ゆらぎの生成の余裕がなくなったからと考えられる、とのことです。
へええ。
人間が安定感をもって行動するためには、
機械のようにきっちり規則的なリズムではなく、「ゆらぎ」を伴ったリズムを(無意識に)自分で作りながら、
が大事だということだろうか、と思い
妙に腑に落ちた次第です。
音楽でも、
ゆらぎやズレが(※あくまでも、「絶妙な塩梅での」、ですが)気持ちよさを生み出す、
ということが往々にしてありますしね。



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