法・三・章
- orangejuku
- 8月8日
- 読了時間: 2分
「法三章」という故事が好きです。
前も書いたことある気がしますが・・・
中国を統一して漢帝国を樹立した劉邦(高祖)は、その前の秦帝国が定め、庶民を苦しめていた細かい法律をすべて廃止し、
「人殺しは死刑。人を傷つけたらなんかの罰。盗みをしたらなんかの罰。法律はこの3つでええ」
と言った(事実そうなった?)
というお話です。

劉邦(前漢の高祖)。中国史上珍しい庶民出の皇帝であり、いわゆる「人たらし」であったらしいことを物語る逸話を多く持つ人物です。
「無学な庶民だったが、皇帝にまで成り上がった劉邦の人間臭い魅力」
を伝える逸話でもあるし、
「法律や規則が煩雑になるとむしろ秦帝国のようにうまくいかないことになる」
という教訓としても語られます。
この「法律や規則」を定め、運用し、
もって社会の上に立ってきたのが
いつの時代でも地域でも、
勉強をたくさんしてきたエリートたちなんだと思うんです。
特にホワイトカラーとか、
文系エリートといわれる人たち。
記憶力
理屈を操る力
様々な分野を勉強してきたことで身に着いた、学習能力や適応能力の高さ
広い分野の知識
そういった能力を生かして。
で、今そんな彼らの働き場は、たぶんAIに奪われつつあります。
記憶力も学習能力も、
僕らはAIにかないません。
すると、
人間のやるべきことはむしろ、劉邦のように
必要な本質だけを見抜いて、色々余計なもの(←伝統とか慣行とかも含めて)は削いでいってシンプルにしていく
ことだったりして。
それが、AIにはない魅力として、
今後、先生とか経営者とかには必要になるものだったりして。
とか、今日ふと思いました。



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