自営業魂(を忘れかけた話)
- orangejuku
- 1月23日
- 読了時間: 3分
5年前の今頃
僕はある企業と「コラボ」しかけました。
中学部はなんとか形になっているものの、
高校部の指導はまだなんとも心もとない。
どうしたものか・・・
と思い悩んでいるときに
ネットで見つけた、塾経営コンサルタントのキャッチコピーに引き付けられました。
「弊社で現役大学生をふくめたスタッフで研究・開発した教材・自学管理システムを導入して、難関大学合格の実績を出し、売り上げも伸ばしましょう!」
みたいな。
思い余って、僕はコンタクトを取りました!
担当の方がつき、相談が始まりました。
予算とかの話にヒヤヒヤしつつ。
何回かビデオ会議をしました。
「これから少子化がこのように進んでいきますから、生き残りのためにも大学受験に強くなっていくことが喫緊の課題です」
「私が担当させていただいたこちらの塾様では、これこれのことをやっていただいて、生徒数がこれだけ増えました」
みたいなところから始まり、
「私が先生の塾にお邪魔してイベント(大学受験説明会)をしましょう」
(もちろん謝礼金がかかります)
↓
「イベントに人を集めるために宣伝をしましょう」
↓
「駅でチラシ配布(駅配)をしましょう」
↓
「資料とかチラシは私が作るので、先生はノベルティ(チラシに同封するおまけの品)を用意してください」
という風に話が進みました。
僕が、朝の河津駅や今井浜駅で「おはようございまーす。こういうのをやりまーす。よろしくお願いしまーす」と言って、チラシ入りのファイルを配る・・・
どれだけ違和感があるか(笑)は、
まあ言うまでもないでしょう。
でも「貧すれば鈍する」ってやつ。
僕は言われるままに準備しました。
日にちも決め、
ノベルティも大量に買いました(100均とかで・・・)。
駅配のために妻に協力まで頼みました。
でも、
ある朝起きて、
「やっぱりなんか違う」
と思ったんです。
すぐに
布団の中からショートメールを書いて、
理由を設けて
丁重にキャンセルをお願いしました。
担当の方も、
「新型ウイルスが広がり出している状況なので、今回はやめておきましょうか」とか言ってくれました。
それでこの件は流れました。
やればなんか変わったかも?
いや、
大コケした自信しかありません。
そのコンサルタントのせいではない。
僕のほうが
「今いる生徒の現状、この地域の現状をよく見て、今いる生徒のためにベストを尽くす」
のではなく、あまりに身の丈に合わないことをしようとしていた、
と思うからです。
これまでのそこそこ長い人生の中で、
「大事なことは自分自身で、労力をかけて、ものにしたり道を作ったりするしかない」
「人に丸投げしてうまくいきはしない」
ということを学んできました。
※僕は、です。人にどんどん委ねて飛躍できる人はたくさんいると思います。
それなのに、何やろうとしてたんだか。
高校部はまだまだ模索中ですが、
今年もこれから大学の一般受験に臨む子がいます。
個別で
毎日英語の特訓(過去問の長文読解)
をこれからします。
そう、弊塾は個人塾。
システムじゃないんですってば、「売り」は(←自分に言い聞かせている)。

配布しなかった大量のノベルティは、その後「小テストの景品」「お年玉福袋」などに使いました。
教室に貼っているこの地図も、そのときに調達したノベルティの一つです。



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